三菱UFJ銀行と三井住友銀行は8月31日、住宅ローンを組む人の約8割が選ぶ「変動金利」を9月から引き上げると発表した。いずれも基準金利を0.25%幅上げ、年3.375%にする。三菱UFJは2006年、三井住友は01年に再編して発足して以降の最高水準を更新する。
借り手への影響と適用金利
借り手の支払い能力に応じて基準金利から「優遇幅」を引いた実際の適用金利は、三菱UFJが最優遇で年1.195%、三井住友が同年1.525%となる。対象は新たな利用者で、すでにローンを組んでいる利用者の金利は三菱UFJで早ければ11月、三井住友は来年1月から上がる。
一方、みずほ銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行の大手各行は今回は利率を据え置いた。みずほは10月にも引き上げるとみられる。
金利上昇の背景
各行は変動金利の水準を日銀の政策金利などをもとに決めている。日銀が24年3月に異次元の金融緩和を転換して以降、利上げに応じて金利を引き上げており、三菱UFJと三井住友は日銀が政策金利を6月に0.75%程度から1.0%程度へ、1995年9月以来、約31年ぶりの高水準に上げたことを踏まえて今回動いた。両行の引き上げは今年3月以来、6カ月ぶりだ。
日本銀行の利上げで、住宅ローンの金利が上昇を続けている。8月31日にもメガバンク2行が変動金利の引き上げを発表した。5千万円を35年ローンで借りる場合、日銀が「異次元」の金融緩和を解除した2年半前と比べて、月々の返済額が2万円以上増えるケースもあるという。日銀は今後も利上げを続ける方針で、返済計画に狂いが出ないか注意が必要だ。



