RIZAPグループ、M&A凍結を解除
低価格無人ジム「chocoZAP(チョコザップ)」の事業拡大に注力してきたRIZAPグループが、長年封印してきた企業買収(M&A)を再開する。同社は2018年11月に「新規M&Aの原則凍結」を宣言していたが、この方針を転換する。
過去のM&A失敗から学んだ教訓
凍結宣言は、過去に企業買収にのめり込んだ際の傷跡が背景にある。12年に開始したボディーメイクジム「RIZAP」がテレビCMで大ブレークした後、同社はM&Aによる事業多角化に舵を切った。特に16~17年度には上場6社を傘下に収め、連結子会社数が急増。しかし、急拡大した子会社の経営管理が行き届かず、業績悪化を招いた。
元カルビー会長の松本氏の助言を受け、拡大路線をいったん取り下げた経緯がある。今回の解禁にあたり、瀬戸社長は「失敗から学んだ」と述べ、過去の過ちを繰り返さないと強調する。
建設業への本格参入がカギ
2026年4月に本格参入を表明した建設業が、新たなM&A戦略の要となる。同社は建設分野での買収を通じて、事業ポートフォリオを多角化する方針だ。ただし、お目付け役の社外取締役の固定化が進んでおり、ガバナンス面での懸念も指摘されている。
低価格無人ジム「chocoZAP」の成功で得た資金を活用し、慎重にM&Aを進める構えだが、市場関係者からは「過去の二の舞にならないか」と一抹の不安の声も上がる。



