ミクシィ木村社長、モンスト今期中にフランス展開へ「日本のコンテンツへの愛情強い」
ミクシィ木村社長、モンスト今年度中にフランス展開へ

MIXI(ミクシィ)の木村弘毅社長は読売新聞のインタビューで、主力のスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」について、今年度中にもフランスで提供を始める方針を明らかにした。動画配信サービスの普及により、日本のアニメに親しむ層は拡大しており、世界展開を加速させる。

インドでの手応えと課題

木村氏は、4月から本格的に開始したインドでのモンスト展開について「正直、苦戦している」と述べた。その上で、「ゲーム文化がまだ十分に成熟していないので、手にとってもらえるようなわかりやすさを追求できたら、世界展開する上で良いだろうと思った」と説明。アプリをインストールしてもプレイに至らないユーザーがいるなど、試行錯誤が続いているという。

インドでは家庭用ゲーム機やパソコンゲームが普及しておらず、モバイルのみがゲーム環境だ。木村氏は「初めてデジタルのゲームに触れる人がかなり多い」としつつ、「14億人という人口を考えると市場は非常に大きいし、アニメのファン層や、消費してくれそうな人口のボリュームだけでも1億人くらいいると思う」と期待感を示した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

フランス市場への期待

7月にパリで開催されたジャパンエキスポにモンストを出展した際、現地の反応の違いに驚いたという。木村氏は「インドの人はすぐにピュッと指を離してしまうが、フランスの人は、むちゃくちゃ狙って、かなり時間をかけてショットしていた」と振り返り、ゲームへの理解度の高さを実感したと語った。

フランス進出の時期について「具体的な時期は、現状発表できていないが、少なくとも今年度中には出せたらいいなと思っている」と述べた。また、フランスではマンガ文化が根強く、「ほぼ日本の最新刊がフランス語訳されて売っている。日本のコンテンツへの愛情が非常に強い。台湾と似ている」と評価した。

米国再進出と事業戦略

米国再進出については「鍵はコラボだ」と指摘。「モンストは日本のアニメキャラが最も出てくるゲーム」とし、呪術廻戦、鬼滅の刃、ワンピース、ナルトなど他IPホルダーとの連携を進めたい考えを示した。

収益構造については、SNS、ゲーム、スポーツの「三本柱」を掲げ、現在最も伸びているスポーツ事業に積極投資していると説明。ゲーム事業では、コナミグループ出身者やウォルト・ディズニー・ジャパンのゲーム事業元責任者を幹部として招いたことを明かした。

AI企業への転換

木村氏は「AI企業にならなければ絶対生き残れない」と述べ、10年以内にサービスへAIを組み込み、既存ソフトウェアを刷新する「AI企業」への転換を目指す考えを示した。社内にはソースコードの99%をAIが書くチームもあるといい、クリエイター採用とAI活用による投資効率の向上を強調した。

将来のゲーム機については「入力インターフェースとしてマイクが重要になる」とし、メガネ型ウェアラブル端末の可能性に言及。経営目標について「時価総額で数兆円を目指せる可能性がある」とし、現在の約2000億円からの成長を目指すと語った。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ