都市部のタワーマンション駐車場で、その迫力ある姿をよく見かけるランドローバー「ディフェンダー」。高級オフロードSUVとして高所得層に大人気のこの英国車は、単なる移動手段を超えた存在だ。ビジネスパーソンがこぞって指名買いする理由は、「類まれなリセールバリュー(資産価値)」と「オン・オフを両立するステータス性」にある。手放す際の価格落ちが非常に少ない「賢い投資対象」として機能しているためだ。
ディフェンダーのボディタイプ4種類
ランドローバーが日本で展開するディフェンダーは、4種類のボディタイプから選べる。
ディフェンダー110
「冒険」に備えたオフロード機能をしっかり備えつつ、日常使いもしやすいバランスの良いモデル。幅広いシチュエーションに対応できるのがメリットだ。
ディフェンダー90
取り回しに優れたコンパクトボディが特徴の3ドアモデル。小型ながら、オフローダーとして十分なパワーと走破性を備えている。都市部では立体駐車場の規格に収まりやすいため、タワマン住民に選ばれることもある。
ディフェンダー130
全長を延長し、最大8名乗車が可能な3列シートモデル。荷室が広大で積載力が高く、本格的なアウトドアに対応する。
ディフェンダーOCTA
「未開の地に挑む」をコンセプトとした最高峰モデル。V型8気筒エンジンを搭載し、圧倒的なオフロード走破性を誇る。
なぜ価格が下落しにくいのか
ディフェンダーの残価率(リセールバリュー)は非常に高い傾向にある。3年後でおよそ70~80%、特に需要の高いディーゼル車は5年後でも80%以上の残価率をたたき出すこともある。その理由は主に3点だ。
第一に、世界的な需要の高さ。イギリス生まれのディフェンダーは、ヨーロッパや北米に加え、日本でも根強く支持されている。SUV人気が続く中、オフローダーとしての性能とラグジュアリー感を兼ね備えたディフェンダーは、「ランドクルーザー」などと並ぶ人気車種だ。需要の高さが安定した中古市場の形成につながり、リセールバリューが高くなる好循環を生んでいる。
第二に、生産台数の少なさ。ディフェンダーはトヨタやホンダのように大量生産される車種ではない。流通台数が限られ、中古車を探すユーザーが多い。供給不足の状態で新車の納期が長期化することもあり、中古車の需要がさらに高まっている。
第三に、モデルチェンジが少ないこと。ランドローバーはモデルチェンジを頻繁に行わない。時代に左右されない普遍的な価値と象徴的なデザインが、ディフェンダーの大きな魅力だ。大幅なデザイン変更がないため、中古相場が下落しにくい。
ディフェンダーの残価率を重視した選び方
リセールバリューを意識して購入する際の「狙い目カラー・ボディ」や人気オプションを紹介する。
- 人気カラー:サントリーニブラック、アイガーグレーなどモノトーン系。飽きのこない定番色が基本で、特にサントリーニブラックは精悍さと高級感が両立した人気色。
- ボディタイプ:5ドアの「110」が圧倒的な一番人気。ファミリーユースにおいて最もバランスの良い本命モデル。
- シート素材:本革(レザー)またはロバステック(高耐久ファブリック)。
- 主要オプション:スライディングパノラミックルーフ、エアサスペンション、ファミリーパックなど。
メンテナンスに関しては、正規ディーラーで定期点検を受け、記録簿もしっかり残すことが大切だ。
一方で、ディフェンダーは全幅と全高が日本の立体駐車場の規格を超えているため、駐車場探しに苦労する面もある。タワマンでは数少ない平置き駐車場を探すか、コンパクトな3ドア仕様の「ディフェンダー90」を選ぶユーザーもいる。



