デザイン誌「MdN」(2019年休刊)で知られる出版社・エムディエヌコーポレーションが7月1日付でインプレスに吸収合併され、法人として消滅する。親会社のインプレスホールディングス(HD)が6月1日に発表した。
エムディエヌコーポレーションの歴史
エムディエヌコーポレーションは1992年に設立。デザイン誌「MdN」のほか、デザインやグラフィックス関連の専門書籍を手がけてきた。同社は長年にわたり、クリエイティブ業界に向けた高品質なコンテンツを提供し、多くの読者から支持を集めてきた。
合併の詳細と今後の方針
合併後はインプレスが存続会社となり、エムディエヌの権利義務をすべて引き継ぐ。インプレスHDは「経営体制を一本化することで、より機動的な組織運営と高付加価値なコンテンツの開発を目指す」としている。具体的には、両社のリソースを統合し、デジタル領域での展開を加速させる方針だ。
インプレスHDは近年、構造改革を進めている。2023年には出版子会社のエムディエヌ、イカロス出版、天夢人の3社で希望退職を募集。2024年にイカロス出版が天夢人を吸収合併した。2025年には創業者による株式公開買い付け(TOB)を通じて上場を廃止し、非公開企業となっている。
関連する動き
- 技術書読み放題「TechLib」開始:コードのコピペもOK、月3080円。翔泳社やインプレスなどが対応。ITエンジニアを対象にした技術書が対象。
- インプレスHD、上場廃止へ:創業者・筒本氏によるTOBで非公開化。インプレスホールディングスは5月13日、TOBによる非公開化に伴い、上場廃止する方針を発表した。
- Impress Watch「AIで記事要約」終了へ:月10万回利用、「APIコストはまかなえている」が……。「Impress Watchシリーズ」が「Gemini」による記事要約機能を終了へ。理由はコストではなく――。
- MdN、イカロス出版、天夢人で希望退職募集:インプレスHDは、出版子会社であるエムディエヌコーポレーション、イカロス出版、天夢人でそれぞれ希望退職を募集すると発表した。
インプレスHDは今後、グループ全体の効率化を進めるとともに、デジタルコンテンツや新規事業への投資を強化する計画だ。今回の合併により、エムディエヌのブランドや資産はインプレスに継承され、一部の出版物は引き続き刊行される見通しである。



