熊本地震は28日で発生から1か月となった。被災した企業の復旧が進む中、熊本市に工場を持つアイシンは、2016年の熊本地震の教訓を生かし、自動車部品の供給に与える影響を最小限に抑えた。
地震から5日後に一部生産再開
自動車のドアに使う部品を製造するアイシン九州の工場は、7月28日の地震で建屋や設備の一部が損傷した。アイシン本社などからの応援社員の協力を得て、生産ラインの点検や修繕を急ぎ、5日後の8月2日には一部製品の生産を再開。お盆休み明けの17日には通常の稼働に戻した。
一部の生産ラインはまだ使えていないが、愛知県の工場で代替生産しており、顧客への納入には影響がないとしている。
10年前の地震で得た教訓
10年前の地震では、工場のクレーンが落下し、金型が壁を突き破って工場外に出た。製品供給を続けるには生産設備を他の場所に移設せざるを得なくなり、大半の生産設備が熊本に戻ったのは4か月後だった。
アイシンは、当時の車両生産を停滞させた反省を踏まえ、工場の防災対策を強化。非常時に備え、在庫の量を見直し、複数の拠点で同じ製品を作る体制を整えた。広報担当者は「全員が優先順位を認識して同じ方向を向いて迅速に復旧できた」と話した。



