三菱重工、水素エンジン新会社設立へ
三菱重工業は、水素エンジンの開発・製造を専門に行う新会社を2024年度中に設立すると発表した。同社はこれまで、発電用や船舶用の大型エンジンで水素燃料の活用を進めてきたが、新会社を設立することで事業を加速させる方針だ。
背景と目的
世界的な脱炭素の流れを受け、三菱重工は水素エンジンの実用化を重要な戦略の一つと位置づけている。新会社は、既存のエンジン技術をベースに、水素専焼や水素混焼に対応したエンジンの開発を担う。特に、発電所や大型船舶向けの高出力エンジンでの水素利用を目指す。
事業計画
新会社は、三菱重工の100%子会社として設立される。資本金は非公開だが、初期投資として数十億円規模を見込む。2025年度までに試作エンジンを完成させ、2027年度以降の量産開始を目標とする。また、国内外のパートナー企業との連携も視野に入れている。
業界への影響
水素エンジン市場は、欧州を中心に需要が拡大している。三菱重工の参入により、競争が激化する可能性がある。同社は、既存のガスエンジンからの転換需要を取り込み、2030年までに水素エンジン関連で年間1000億円の売上を目指す。
三菱重工は今後、水素サプライチェーン全体の構築にも注力し、脱炭素社会の実現に貢献するとしている。



