弘前城(青森県)で23日、石垣を積み直すため移動させた天守を11年ぶりに元の位置に戻す「曳戻し」の体験会が開かれた。この日は抽選で選ばれた市内外の約千人が「そーれ」のかけ声に合わせ、重さ約400トンの天守を乗せた台車の綱を引っ張った。
江戸時代から現存する重要文化財
弘前城の天守は江戸時代から現存する国の重要文化財。石垣が傷み崩落の危険があったため、弘前市は2015年に天守を移動させた。16年から石垣を積み直す工事をし、今年7月に天守の曳戻しを始めた。年内に約78メートル動かし元の天守台に戻す。
体験会は計4000人が参加予定
体験会は今月22~30日の開催で計約4000人が参加し、天守を約5メートル移動させる計画。弘前市の高校生梅津芽生さん(16)は「11年前も引っ張った。また参加できて感慨深い」と話した。広島県福山市から訪れた会社役員中田基晴さん(61)は「城を引っ張る機会は他に絶対なく、最高だった」と語った。
曳戻し完了後に補修工事へ
市は、曳戻し完了後に天守の屋根や壁の補修工事をする。33年度に一般公開する。



