南極の棚氷、過去20年で最大の融解速度を記録 気候変動の影響か
南極棚氷、過去20年で最大の融解速度 気候変動か

南極の棚氷の融解速度が過去20年間で最大となったことが、最新の衛星観測データの分析で明らかになった。気候変動の影響が背景にあるとみられる。

衛星データが示す加速する融解

欧州宇宙機関(ESA)の研究チームが、同機関の人工衛星「クライオサット2」の観測データを解析した結果、2022年から2023年にかけての期間に、南極の棚氷の厚さが平均で約1メートル減少したことがわかった。これは過去20年間のデータで最も速いペースだ。

特に、西南極のアムンゼン海に面した棚氷群で顕著な減少が確認された。これらの地域では、暖かい海水が棚氷の下面を溶かしている可能性が指摘されている。

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海面上昇への影響

棚氷は、内陸の氷床が海に流れ出るのを防ぐ「栓」の役割を果たしている。棚氷の融解が進むと、陸上の氷床の流出が加速し、長期的な海面上昇につながる恐れがある。研究チームは、今後の温暖化の進行次第では、さらなる融解の加速が懸念されるとしている。

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