脳科学・AI研究者の黒川伊保子氏が、脳の成長ステージに合わせた親子の関わり方について解説する中で、「3歳までは母親は子育てに専念すべき」といういわゆる「3歳児神話」に異議を唱えている。
母親の情緒が子どもの脳に与える影響
黒川氏によれば、母親の情緒はそのまま子どもの脳の神経信号の制御に関わるという。母親が落ち込んだり絶望したりすると、子どもの脳も閉塞的になり、情報収集ができなくなると指摘する。「3歳になるまでは、母親が幸せであるべきだ」というのが真の3歳神話だと述べ、かつての3歳神話は母親に望ましくない重労働を強いないための配慮だったのではないかと推測している。
働くことと子育ての両立は可能
黒川氏は、働くことが性に合っているなら躊躇は無用だと強調。子育てに専念している人も、他者の力を借りて自分自身の時間を作り、やりたいことをやって満ち足りていてほしいと述べている。子どもの脳には他者との関わり合いも刺激になり、一緒にいる時間が短くなっても、その時間が充実していれば育脳は十分に帳尻が合うという。
本稿は『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したもの。



