NHKは24日、奥平大兼(22)がヤンキーの高校生役で主演する夜ドラ「税金で買った本」(総合・月~木曜午後10時45分)の放送を開始する。放送期間は、夏休みも終わりに近づいて宿題の読書感想文やリポートなどを書くため、子供や学生が図書館に駆け込む時期と重なる。本の魅力や図書館の奥深さを知るきっかけにもなりそうだ。
人気コミックを映像化
作品は、ずいのが原作を、系山冏(けい)が漫画を担当する同名人気コミックを映像化した。脚本は、高畑勲監督のアニメ映画「かぐや姫の物語」の脚本を高畑監督と共同執筆したことなどで知られる坂口理子。
主人公の石平紀一(奥平)はけんかは強いが、根は素直で好奇心が旺盛な高校生だ。少年時代に好きだった本と同じタイトルの小説「放浪する青」を借りようと向かった図書館で、図書館員の早瀬丸小夜香(西野七瀬)や白井里雪(青木マッチョ)と出会い、やがて図書館でアルバイト勤務することになる。
奥平大兼、連ドラ初主演に手応え
昨年の「いつか、無重力の宙で」に続く夜ドラ出演の奥平は連続ドラマ主演、ヤンキー役は初体験。7月の取材会で、座長として意識したことは「全くない。引っ張らなくても心地よく撮影できました」と満足そうに語った。図書館員役の今村まひろ役の菊池和澄(27)に「すごく明るくてムードメーカー。ありがたかった」と感謝した。
劇中では眼鏡姿の西野は、自身の役柄を「いそうでいないキャラクター。人物像をつかむまで必死だった。石平君はナチュラルなお芝居をして、白井君はビシッと真面目。その真ん中を目指しました」と語った。
本を収納した段ボール箱を持ち上げるなど怪力を発揮する青木はドラマのメインキャラクター、NHK出演のオファーは初めてで、所属する吉本興業が「結構慌てていた」という。演技では、監督から「暗い」と指摘されたものの、役柄を「基本嫌みったらしいやつ。嫌みったらしいところだけほめられました」とうれしそうに話した。
読書の魅力を伝える
自身の読書体験について、奥平は「図鑑、ファッション誌、ブランドのコレクション集、服飾に関する本が今の自分を作ってくれた」と話した。西野は「小さい本を持ち歩いて仕事の現場で読んだりします。文字を読むことは続けたい」と語った。青木は小学生時代に山田悠介のホラーサバイバル小説「リアル鬼ごっこ」を読み、今も電子書籍をスマートフォンにダウンロードするなど読書好きだと明かした。
作品では、何気なく利用している図書館の裏側が描かれている。奥平は「本でしか得られない知識がある。本を読むきっかけになれば」と期待を寄せた。西野は「たくさんの作業があることもわかる。図書館員になってみたいと思ってもらいたい」と話し、青木は図書館の利用法について「本を借りるのは一部。イベントもあるし、映像も視聴できる」と魅力を語った。



