反町隆史『GTO』と加藤清史郎『スピナーベイト』、2026年夏ドラマ序盤を紹介
反町隆史『GTO』と加藤清史郎『スピナーベイト』、夏ドラマ序盤

2026年夏ドラマの序盤、注目作を紹介する。

『GTO』:昭和と令和の対立構図

反町隆史演じる鬼塚英吉は、前作で教頭に回し蹴りを食らわせたような気性の荒さはなく、新任校のフィードバックシステムのために生徒に媚を売るコミカルな姿も見せる。しかし、その本質は変わらず、板書の自己紹介シーンは98年版そのままである。

本作のベースには昭和と令和の対立構図がある。これまでにも昭和世代が令和のコンプラ社会に物申すドラマはあったが、本作がそれらと似て非なるのは、現代社会の子どもたちの生きづらさにスポットを当て、彼らの視点に立って昭和スタイルで寄り添う大人が、社会を切り、子どもたちに気づきを与えていく点だ。

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おじさんになった鬼塚は、時代錯誤の振る舞いばかりで暑苦しいが、その滑稽さは決してカッコ悪くない。彼の根底にある、子どもたちを思う気持ちや誠実さが言動ににじんでおり、視聴者の胸を熱くする青春学園ドラマが戻ってきた。

『スピナーベイト』:不穏な空気の青春クライムサスペンス

今期の個人的な最注目作が、フジテレビ深夜枠の青春クライムサスペンス『スピナーベイト』だ。昨年10月期ドラマ『シナントロープ』やアニメ『オッドタクシー』の作家・此元和津也氏による原作を加藤清史郎の主演で実写化。ハリウッドメジャーの日本支社であるNBCユニバーサル・エンターテイメントが製作している。

物語は、どこにでもいるふつうの男子高校生2人組が、犯罪と暴力が隣り合わせの半グレ社会に巻き込まれる様を描く。一方、町を揺るがす連続殺人事件が発生し、半グレ集団の元締めのヤクザも絡むなか、未熟な高校生たちが事件の闇と現実に向き合っていく。

本作にも此元和津也氏の作品らしい不穏かつ剣呑な空気が満ちあふれ、気づけば物語に引きずり込まれているような引力があるドラマだ。

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