ナイナイ矢部浩之、ANNを10月末で卒業し12月から単独ラジオ新番組へ
ナイナイ矢部、ANN卒業し12月から単独新番組

ナインティナインの矢部浩之が、長年抱いていた思いを実現し、『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送、毎週木曜25:00~27:00)を10月末で卒業し、12月から単独ラジオ番組をスタートさせる。相方の岡村隆史は、11月から単独で同番組を継続する。

8日深夜の放送で、矢部は「ここで番組から、そして私、矢部浩之からのお知らせがございます」と切り出し、「歌謡祭前にね、なんか水を差すような形にはなってほしくないんですけども」「前向きなお話なんで、聞いていただきたい」と前置きし、10月29日の放送をもって卒業することを発表した。

矢部にとって今回が2度目の卒業となる。岡村が「リスナーも2回目、矢部さんも2回目の卒業になってしまうので、もしかしたらそんなにびっくりもしてないかもわからないんですけども」と話すと、矢部は「2回卒業はもう前代未聞です」と自らツッコミを入れた。

2014年の卒業理由と変わらない「やりきった」感覚

矢部は今回の決断について、2014年に初めて番組を卒業した当時と理由は変わっていないと説明。「2014年に、まだこのナインティナインのオールナイトニッポンっていうのは、まあまあ、その前にいろいろありましたけど、岡村さんのお休みとかありましたけども、やりきったなあという。私個人の中で、もうゴールしたなという感覚があったんですね」と振り返った。

2014年の卒業時には、ニッポン放送に多くの関係者が集まり、矢部を見送ったことも話題になった。岡村はその様子が「宝塚みたいやった」と振り返り、矢部を乗せた車を人々が見送っていた光景を懐かしんだ。

矢部自身は当時、再び番組に戻ってくることなど考えていなかったが、2020年に状況が大きく変わった。岡村をめぐる出来事を受け、矢部は約6年ぶりに番組へ出演。当初は一時的な出演という形だったが、その後、コンビでの放送が復活した。岡村は当時を振り返り、「あの時は私も、もうどうなることやらということで」と吐露。「矢部氏が戻ってきて、なんとかこう、立て直すと言いますか。そういうことができましたんでね。感謝でしかないんですけれども」と相方への感謝を述べた。

「一人でラジオやりたいな」という長年の思い

矢部が今回最も伝えたかったのは、以前から抱いていたラジオへの思いだった。「ここからがちょっと肝の部分なんですけども」と切り出すと、2014年に卒業した理由について「ラジオが嫌でとかじゃなくて」と強調。「一人でラジオやりたいなみたいな、ざっくりとしたそんな気持ちがどっかにあって」と打ち明けた。「機会あったら、一人でラジオやってみたいな」と考えていたことも明かすと、岡村は「ちょっと軽くショックですけどね」と反応した。

矢部が単独番組に魅力を感じるようになったきっかけは、岡村が体調不良で活動を休止していた2010年の出来事だった。当時、矢部は岡村に代わって一人で番組を担当。周囲からは、相方の不在中に番組を守り続けたことをねぎらう言葉を掛けられたという。しかし、矢部の中には周囲の想像とは少し違う感覚が残っていた。「これね、意外と楽しかったんですよ」と振り返り、「最初どうなるかなと思ったけど、意外と結果、岡村さんは戻ってくるの早かったし、あれが楽しかったんやなってなって」と説明した。

一方、岡村は当時療養中だったため、矢部が一人で担当していた放送について「全く知らない」と告白。「この時間、ラジオやってんねやろなと思いながら」と当時の状況を振り返った。矢部は、一人で放送していた時期について、リスナーが変わらず毎週聴いてくれていたことへの感謝も口にした。当時はサッカー日本代表のザッケローニ監督にちなんだコーナーなどもあり、自分一人で話すことに新鮮さを感じていたという。

12月から単独番組スタート、岡村も11月から単独ANN

そして今回、その長年の思いが実現することになった。矢部は「やっぱりその、でも卒業の理由はやっぱりずっと変わらずにはあってですね」と改めて説明。「今回このタイミングでですね、ニッポン放送のスタッフ皆さんの協力のもと、あと吉本のマネージャー陣と、岡村さんの理解もありながら、一人で新しい番組を始めさせていただくことになりました」と報告した。

この発表に、岡村も以前から気になることがあったと明かす。木曜日になると、矢部がマネージャーとともに別室へ入っていく様子を目にしていたといい、「なんやろうなと思って」と振り返った。矢部は「他の仕事の話もしてるよ(笑)」とツッコミを入れ、岡村も「みんな大人に囲まれてしゃべってんのなんやろなと思ってたら」と、当時の疑問が今回の発表につながったことを明かした。

矢部は改めて「ナインティナインのオールナイトニッポンは卒業させていただいて、新しく一人の番組をこの冬、12月にスタートさせていただきます」と報告したが、番組のタイトルや詳しい内容についてはこの日の放送では明らかにされなかった。岡村が「その新番組ってどんなんですか?」と尋ねても、矢部は「教えません」と即答。「まだ始まってもないのに、探られても」と返すなど、2人らしい掛け合いが続いた。

一方、岡村も矢部の単独番組が決まったことを受け、「こういうことになったということで、もしかしたら私も卒業ということになるのかなと思っておりましたら」と、コンビでの番組終了に伴い自身も卒業する可能性を考えていたことを明かした。しかし、ニッポン放送からは岡村が再び一人で番組を担当するという提案があったといい、岡村は「ニッポン放送さんがありがたいことに、また岡村さん一人でっていうことで」と感謝を述べ、11月から単独でオールナイトニッポンを続けることを報告した。

矢部が一度卒業した2014年から2020年までは、岡村が一人で番組を担当していたため、今回の新体制は約6年ぶりの単独放送となる。岡村は、矢部の新番組に向けた打ち合わせを目にしていたことに触れながら、自分にも同じような“コソコソ”打ち合わせがあったことも冗談交じりに回想。結果として2人ともニッポン放送でラジオを続けることが決まり、岡村は「お互いがラジオ、ニッポン放送でやらせていただくということになった」と説明した。

矢部は新番組の放送時間を尋ねられても「まだ教えません」と詳細を明かさず、「最終的にはちゃんとリリースします」と説明。リスナーに向けて「もうひとつ聞くラジオが増えたと思っていただけたら、もう非常にありがたいなと思ってます」と呼びかけた。また、今回の卒業については「何も揉めてそうなったわけじゃない。円満です」と強調した。岡村も、それぞれの番組で互いの悪口を言わないようにしようと提案し、矢部も「悪口言わへん」と即答した。

『ナインティナインのオールナイトニッポン』としての最後の放送は10月29日。11月5日からは岡村が単独で番組を担当し、12月には矢部の新番組がスタートする。2014年に一度は別々の道を歩み、2020年に再び2人でマイクの前に座ったナインティナイン。今回もコンビとしての活動は続けながら、それぞれが新たなラジオ番組に挑む。