XngHan「これからも輝き続けるよ!」『Glow』に込めた覚悟と日本の音楽への愛を語る
XngHan『Glow』に込めた覚悟と日本の音楽への愛を語る

ソロアーティスト・XngHan(スンハン)が、XngHan&Xoul(スンハンアンドソウル)の1stミニアルバム『Glow』を携えて来日。オリコンニュースのインタビューに応じ、『Glow』に託したメッセージ、日本の音楽から受けた影響、ファンへの思いまでを語った。

「初日の生ビールが一番おいしかった」 日本を満喫中

取材当日のスンハンは、柔らかな笑顔で「こんにちは」と爽やかに登場。インタビュー中は一つひとつの質問をじっくり考えながら答えつつ、時折照れ笑いを見せるなどリラックスした様子だった。まずは今回の来日で印象に残った出来事から聞いた。

「初日に飲んだ生ビールが一番おいしかったかなと思います。中目黒のお好み焼きさんで飲みました。きのうは秋葉原に行ってきたのですが、日本人よりも海外の方が多かった印象です。ヨドバシカメラを見て回って楽しんでいました。ポケモンカードを見ていたのですが、クレジットカードが必要だったので、買えずに悔しかったです」

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日本に来ると食べたくなるものについては、「絶対にラーメンは食べて帰りたいです。豚骨ラーメンが好きです」と回答。生ビール、お好み焼き、ラーメン、そして秋葉原散策と、束の間の滞在時間も日本ならではの時間を満喫している様子だった。

Xoulと築いた新たな表現

ソロアーティストでありながら、1人ではない。「XngHan&Xoul」は、クリエイター集団「Xoul」とともに作品を作り上げていく新しいプロジェクトだ。活動スタイルの魅力について、スンハンは「一番のメリットは、バンドとしても活動ができたり、ダンスとしても見せることができたり、もちろん僕1人のソロという形でもパフォーマンスできるところです」と語る。

最初にこの活動形態を聞いたときは「自分でも最初は理解が追いつかなくて、こういった体制・スタイルが、最新のやり方だとは思っていて、若干わからなかった部分はあるのですが、何よりも楽しそうだなって思いました」と振り返る。実際に活動してみると、「頼もしいなと思っています。練習生のときは、自分で振り付けも作っていたのですが、自分の作品という意味ではなかったので、それをXoulと一緒に作っていく中で感じることも多かったし、『あ、こんなアイデアがあるんだ!』という発見もありました」と話した。

「自分で振り付けを作るときは、曲を聴きながら、『こうやってやったらどう?』みたいなことを投げかけながら作っていくスタイルなのですが、一緒に作っていくXoulの皆さんも専門のプロのダンサーさんなのですが、似たようなスタイルで一緒に投げかけ合いながらやっていく、作っていくというところがすごく刺激になりました。高め合っていけている感じがします」と、互いのアイデアをぶつけ合いながら作品を完成させていく過程での化学反応を感じているようだった。

一方で、Xoulと作品を作る中で自分自身について新たに発見したことは、「思ったより体力の消耗が早いな」という点だという。「やっぱりいろんなアイデアを出しながら、体も動かしているので」と、真剣な表情で制作秘話を語ったかと思えば、最後は少し照れくさそうに笑う姿も見せた。

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『Glow』に込めた覚悟「これからも輝き続けるよ」

1stミニアルバム『Glow』は、ハウスやヒップホップ、エレクトロニックなど多彩なジャンルを取り入れた1枚。その根底には一つの変わらない思いがあるという。『Glow』の全体を通して伝えたかったメッセージを一言で表すと、「『これからも輝き続けるよ』です。『輝いていくんだぞ!』っていう覚悟も込めていますし、アルバムを聞いてくださる方たちにも希望や勇気を届けられたらいいなと望んで作ったものなんです。準備の過程では、それを忘れかけるくらい大変なときもありましたが、常に意識をするように心がけていました」と語った。

制作中に一番大変だったことについては、「ミニアルバムを準備する過程の中で、全曲に自分が参加することによって単調になってしまったらどうしようか、みんなにとってつまらないというふうに思われたらどうしようかというところをすごく心配したので、曲ごとにニュアンスなどのいろんなところを変えるという努力をしました。そこが一番自分にとってはチャレンジングだったと思います」と振り返る。

今「一番輝いている」と感じる瞬間は、「ステージ上でファンの皆さんの歓声を聞いている時が一番そう感じます」と迷いなく答えた。音楽番組で「本当に生歌なの?」と驚く声が上がることについて、ボーカルで特に大切にしていることを尋ねると、「ありがとうございます(照れ笑い)。やっぱり基本を忘れないっていうところだと思います。生まれつき歌が上手い人でもそういった部分を怠ると長く歌手としてはいられないと思うので、長く歌い続けられるためにも、そういった基本の練習や努力は怠らないようにしています」と実直に答えた。

ダンスをしながら安定した歌唱を届けられていることについては、「歌だけでしたら努力すれば向上すると思うのですが、ダンスもするので、疲れちゃうことはあります。なので、踊る間の力加減の調節には結構こだわっています」と説明。音楽番組で片耳のインイヤーを外している姿が印象的だが、その理由については「自分の耳にぴったりに作られているので、両方ふさがっているのがもどかしいんです。練習中はつけていないので、本番も自分が安定した歌唱ができるのは1個外した状態なんです。歓声も聞くことができますし、音楽番組の収録はサウンドがしっかりしているので、外しても問題はないです」と語った。

BIGBANGからMrs. GREEN APPLEまで 音楽に支えられた日々

『Glow』には「希望」や「勇気を届けたい」という思いが込められている。その原点には、これまで自身が音楽に支えられてきた経験があるという。これまでの人生で自分を励ましてくれたり、救ってくれたりした楽曲について、「練習生の頃からBIGBANGさんを見て、あんな風になりたいな、あんな風にできるかなって思いながら、これまで努力を積み重ねてきました。特に印象に残っているのは、G-DRAGON先輩とSOL(テヤン)先輩の『GOOD BOY』(2014年)です。『Mnet Asian Music Awards(MAMA)』のステージを見ながら、こうなりたいと強く感じたことを覚えています」と語った。

日本の音楽からも強く影響を受けてきたという。印象に残っている日本の楽曲については、「Mrs. GREEN APPLEさんの『ライラック』です。明るいメロディーではあるのですが、歌詞には明るさだけではないものが詰まっているところに魅力を感じ、どんどんはまっていく感じがします。以前、歌わせていただいたときには、すごく早いスピードで歌わなきゃいけなかったので、結構大変でした」と振り返る。

以前、スピッツの名曲「ロビンソン」を歌っていた姿が印象的だったことについて、日本のファンの前で初のカバーを披露した時の思いを尋ねると、「カバー曲の候補リストを聞きながら、自分の中でもピンときたんです。歌ってみたいなと思いました。この曲って少し昔の曲だと思うのですが、飾らない歌声っていうところにすごく惹かれました。日本の方々の前で、なじみのある日本の曲を歌うので、実は少し震えていたんです。とても緊張しました」と明かした。

いつかステージでカバーしてみたい楽曲については、「Official髭男dismさんの『Pretender』です。韓国でも本当に有名な曲です。カバーしたいです。いつか聞けるのを楽しみにしていてください」と語った。

「『IPPONグランプリ』に出たい!」 のぞかせた素顔、日本のファンへ約束

ステージではクールな表情で魅了するスンハンだが、インタビューでは無邪気な素顔ものぞかせた。最近の活動を通して「以前の自分だったらできなかったな」と感じる成長を尋ねると、「セルフィー(自撮り写真)です。今までの自分だったらぎこちない部分がたくさんあったのですが、最近はどうすればうまく撮れるのかもだんだんわかるようになってきたと感じています。アイドルではない友だちと一緒にいたとき、携帯のライブラリを見たら、アイドルみたいに撮り方が上手な友だちがいて、ちょっとライバル心が芽生えました(笑)。この子たちには負けてられないという気持ちで頑張っています」と意外な答えが返ってきた。

デビュー当時の自分に一言かけられるとしたら、「『Xoulと仲良くしろ』です(笑)。実は人見知りをするので、皆さんと仲良くなるまでに若干時間がかかってしまったんです。でも、今から考えるとそんな必要ないから早く仲良くなってと伝えたいです」と語る。現在ではXoulのメンバーはかけがえのない存在になったようで、「Xoulは、友だちという感覚が一番近いです。アイドルグループのチームとしての仲間意識より、ステージを一緒に楽しむ友だちという意識が強いです」とその関係性を表現した。

今後のXngHan&Xoulで「まだ誰も見たことがない姿」を見せるとしたら、「親しい人の前では言葉数も多く、ふざけたりもするんです。そういった姿を皆さんにももっとお見せできたらいいと思っています」と回答。日本で出演してみたい番組やコンテンツについては、「『IPPONグランプリ』です!韓国でも流行っていました(笑)。そこまでのセンスが自分にあるとは思いませんが、出てみたいと思っています」と予想外の答えが飛び出した。

最後に、日本での活動を心待ちにしているファンへ、「パフォーマンスはもちろんですが、日本語ももっと一生懸命頑張って、自分の真心を皆さんにお伝えできるようにしたいと思います。皆さんもちょっとだけ韓国語を勉強してください(笑)」とメッセージを送った。

【編集後記】柔らかな笑顔を見せていたスンハンだが、撮影では一変。シャッターが切られるたびに視線や表情を自在に切り替え、モニターを確認していたスタッフからは思わず「いい…!」という声が漏れた。インタビューでは一つひとつの質問に丁寧に耳を傾け、自身の言葉で真摯に答える姿が印象的だった。「今年、日本でたくさん皆さんと会えそうですか」と尋ねると、返ってきたのは、少し照れたような笑顔と「はい!」という力強い一言だった。『Glow』に込めた「これからも輝き続けるよ」という決意のように、新たな挑戦を始めたスンハンの“輝き”は、これから日本でもさらに多くの人を魅了していきそうだ。