令和6年に亡くなった指揮者、小澤征爾さんが情熱を注いだ「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」の東京公演が7月に行われ、受講生が成果を披露。小澤スピリットを感じさせる演奏に聴衆が聞き入った。
アカデミーの理念と今夏の合宿
平成8年に始まった勉強会から発展したアカデミーは「弦楽四重奏は弦楽奏者の全ての基本」という理念のもと、毎夏実施される育成プロジェクト。今夏は日本や韓国、台湾出身の若手演奏家24人が長野県の奥志賀高原で10日間合宿し、小澤さんと長年、共に指導にあたったチェリストの原田禎夫やビオラの川本嘉子、バイオリンのジュリアン・ズルマンの下で演奏を磨いた。
伝統を引き継ぐ思い
国内外で活躍する演奏家を育んできたアカデミー。晩年、体調を崩した小澤さんから「頼むな」と託されたという原田は「小澤さんの情熱やオーラが息づき、伝統を引き継いでいる。感じ取る若い音楽家のパワーはすごい」と目を細めた。



