ジャズシンガーの綾戸智恵さんが、今年リリースしたアルバム「UMAMI」について語った。タイトルには、70年近い波瀾万丈の人生で醸し出された「うまみ」への自信が込められているという。
「ジュワーッと醸したグルタミン酸みたいなうまみ」
綾戸さんは「70年近く波瀾万丈の人生を過ごしてきて、ジュワーッと醸したグルタミン酸みたいなうまみが、私からも少しは出てるんちゃうか、って」とアルバムタイトルの由来を説明した。
その人生は「奇麗なレシピ通りとはいかなかった」と振り返る。17歳で渡米して結婚したが、32歳で離婚し帰国。女手一つで息子を育てるのに必死だったという。クラブで歌っていたところ業界の人の目に留まり、40歳でデビューした。
「遅咲き」と言われても
「遅咲き」と言われたことについては、「べつに歌手を夢見ていたわけやなかったから、仕事が終わったら早う家に帰って晩ご飯つくらな、といつも思っていました」と当時を振り返る。
デビューからほどなく、母が認知症になったという。介護は「言葉にできんほど大変」だったと綾戸さんは語る。
つらい体験も苦い経験も修羅場もすべて人生の糧になり、あなたの味になる――。綾戸さんは、あっけらかんとした大阪弁でその思いを伝えている。



