『VIVANT』堺雅人、乃木・F・リュウの1人3役を飯田Pが語る「並大抵の作業ではない」
『VIVANT』堺雅人1人3役 飯田Pが語る舞台裏

TBS系日曜劇場『VIVANT』第16話で、堺雅人が乃木憂助、その別人格・Fに続き、リュウ・ミンシュエン役として1人3役を演じた。飯田和孝プロデューサーが、撮影の裏話や反響を語った。

リュウ・ミンシュエンの正体

第16話では、警視庁公安部・外事第4課の野崎守(阿部寛)が5年前に死なせてしまったはずの部下・リュウ・ミンシュエン(漢字表記:劉銘軒)が、自衛隊直轄の非公認組織「別班」に所属する乃木憂助(堺雅人)と瓜二つの顔で現れた。リュウを演じるのは、乃木、Fに続いて3つ目の顔を見せる堺雅人だった。

放送後、視聴者からは「強烈なキャラ」とその存在感を驚く声が。さらに、野崎に向かって「私に、嘘はつかないで!」と感情を爆発させる姿には「鳥肌もの」「カメレオンすぎる」と、乃木やFとはまるで別人のような堺の演じ分けにも注目が集まった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

野崎が別班を追い続けた理由

リュウを失い、帰国した野崎の前に現れたチョウ・ケイシ(漢字表記:張競士/高橋光臣)は、樊林杏(ハン・リンシン/宮下今日子)が「シンシー」の責任者であることを明かし、写真を託す。そこに写っていたのは、研究者のエリシャ・ママドフ(Manaf Dadasov)だった。エリシャは、核融合を持続させる技術の発明に成功したとされる人物で、実用化されれば世界のエネルギー事情を大きく変えかねない。

エリシャはデータを消去した後、7年前に死亡したとされていたが、佐野が別班に提供した資料には、遺体発見から3か月後の姿が残されていた。さらにチョウによれば、樊はエリシャと半年の間に10回以上接触。その一方で、中央アジアで暗躍する国際テロ組織についても調べていたという。その組織こそ、乃木の父・ノゴーン・ベキ(役所広司)が率いていた「テント」だった。

日本の国益を守り、シンシーの実態を探るため、公安部は野崎に潜入捜査を命じていた。野崎は“裏切り者”を装って樊に接近。すると樊が求めたのは「別班」の情報だった。以来、野崎は別班の痕跡を追い、「テント」を捜査しながら別班員が現れるのを待ち続けていた。

乃木とリュウがたどり着いた答え

野崎は、いずれ別班の力が必要になると考え、海外の監視カメラにあえて自らの姿を映していたのではないか。乃木の読みを受け、佐野はある決断をする。シンシーに捕らわれた黒須駿(松坂桃李)ら5人の別班員。その居場所を示す手がかりは、野崎から警視庁サイバー犯罪対策課の東条翔太(濱田岳)へ振り込まれた1億2600万円と1億6000万円に隠されていた。2つの金額を見つめた乃木は、小さく「π」とつぶやく。金額に円周率を掛けると、浮かび上がったのはゴルバド共和国のとある場所の座標だった。

一方、リュウも別のルートから野崎の動きを追っていた。リュウが見せたのは、頭巾をかぶせられた5人が、大勢の兵士に囲まれてトラックへ乗せられる映像。さらに、野崎が3日続けて同じレストランへ通い、毎日午後7時ちょうどにトイレへ立っていたことにも目をつける。トイレの窓の向こうには、世界各地の金相場を流す電光掲示板があった。過去の映像を調べると、そこに紛れ込んでいたのは「Shaki Castle(シャキ城)」だった。

乃木は送金額に隠された「π」の暗号から、リュウは電光掲示板から、同じ顔を持つ2人がまったく違う場所で同じ答えへたどり着いた。しかし、リュウが野崎の目的を見抜いたことで、別班員5人はシャキ城から移されてしまう。暗号は乃木に届いたが、救出作戦は一気に先の読めない局面へ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

飯田Pが語る撮影の裏話と反響

堺が1人3役演じることが明らかになった第16話について、飯田和孝プロデューサーは「第1シーズンの第7話、飛行機での乃木さんと野崎さんの会話で『お前によく似てる』というセリフがありましたが、SNSのリアクションを見ても、まさか本当に堺さんが演じると思っていた人は、半々だった印象でした」と振り返る。

「リュウが生きているとわかった場面では、編集室で監督やスタッフと一緒に、SNSを追いながら見ていたのですが、反響の多さには驚かされました。確か、『リュウ・ミンシュエン』があっという間にトレンドに入って。それだけ堺さんが作り上げたリュウというキャラクターのインパクトが大きかったんだと思います」

撮影については、「午前中に乃木をやったあと、午後はリュウのシーンを撮影する、なんてこともあったのを記憶しています。しかし、堺さんのエネルギーは衰えることは決してありません。リュウになった堺さんはより軽やかに、野崎さんを翻弄していました」と語る。

「乃木とFとリュウ、3人が同じ画面に同時に出現するなんてことにでもなったら、それはもしかしたらドラマ史上初の瞬間かもしれません(笑)。堺さんから怒られそうですよね(汗)」

第17話については、「第2シーズンの中では、最もエモーショナルなエピソードだと思います。乃木とノコル、乃木と薫、野崎とリュウ、そして奪還を待つ黒須たち別班、キャラクターたちの関係性が密接に描かれ、感情がむき出しになっていく運命のエピソードです。是非、楽しみにしていただきたいです」とコメントした。