東条英機元首相、獄中で「英霊に護られたる気持ち」と謝意記す 米軍当局への不満も
東条元首相、獄中で「英霊に護られたる気持ち」と謝意

新たに公開された東条英機元首相の史料には、獄中での知られざる本音が刻まれていた。戦後にA級戦犯として裁かれた極東国際軍事裁判(東京裁判)の終盤、自筆メモに不満や憤りを吐露。米軍当局に数珠や写真の返却を求めた申請書類や、自作のカレンダーもあった。鉛筆やペンで記した文字からは、獄中の日々が浮かんだ。

死刑覚悟の心境、俳句や短歌に込める

1948年1~2月、「こころのまにまに」と題した日記・メモには東京裁判が最終年に入った時期の心境がつづられていた。収容された東京の巣鴨プリズンで書いたとみられる。死刑判決を覚悟しつつ、眺めた富士山や月などに心情を託し、約50に及ぶ俳句や短歌も詠んだ。

検事の提案拒否、ある人物への批判も

裁判のヤマ場とされたキーナン首席検事の尋問に臨み「証人台に立つ前、某検事より彼らの主張に協調するごとく某氏を通して内々提案」を受けたが、拒否したと強調。一方、ある人物について「自己の利害の前には知友、国家、皇室までも売って顧みざるごとき言動を見る」と批判した。

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東条英機元首相の自筆史料は、親族が寄贈した。

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