俳優の大竹しのぶと三浦友和が、2026年公開予定の映画『ぼけ日和』でダブル主演を務める。原作は矢部太郎による漫画『マンガ ぼけ日和』で、15.5万部を突破している。大竹と三浦は半世紀連れ添う夫婦を演じ、さらに認知症専門医役として櫻井翔が出演する。
夫婦役の大竹しのぶと三浦友和
大竹は認知症を患いながらも無邪気な笑顔を絶やさない妻・鳥飼千晴を、三浦は趣味のカメラを手に優しく寄り添う夫・道夫を演じる。二人はこれまで4度共演しているが、深い演技の掛け合いは本作が初となる。
櫻井翔が演じるのは、夫婦を見守る認知症専門医・阿久津孝介。監督は『ミッドナイトスワン』などの内田英治が務める。
原作と制作の背景
原作は認知症専門医の長谷川嘉哉によるエッセイ『ボケ日和 わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?』をもとに、矢部太郎が漫画化したベストセラー。実在の患者エピソードに基づき、認知症の進行を四季に例えながら、家族の愛情を温かなユーモアで描いている。
内田監督は矢部と長年親交があり、イギリス旅行中に手渡された原作を読んで、自身の祖母への後悔を思い出したという。
キャスト・スタッフのコメント
大竹しのぶ:初めての内田組でしたが、監督を中心に丁寧な絵作りに囲まれ幸せな時間でした。哀しく辛い方向ではなく「どこまでも愛」の視点から描かれているところを観ていただければ嬉しいです。
三浦友和:父親が認知症だった経験があり、原作のほのぼのとした内容や脚本が愛情に重きを置いていたことから出演を決めました。大竹さんとの初のがっぷり四つの共演は魅力的です。
櫻井翔:内田監督作品に参加でき嬉しい。年齢を重ね認知症が身近になり、原作に触れ温もりを感じた。大竹さん、三浦さん演じる夫婦は柔らかく優しく、でも喪失感や別れを感じさせ胸が締め付けられる。微笑みながら涙が伝う温かな人生の話です。
内田英治監督:原作を読んで亡き祖母を思い出した。若い頃に認知症になった祖母に十分会えなかった後悔がある。薄れゆく記憶の中で寄り添う男女の愛の物語。大竹しのぶさん、三浦友和さん、櫻井翔さんにしかいないと熱望した。ハートフルでユーモアたっぷりの作品です。
矢部太郎:認知症について知りたくて漫画を描いた。長谷川先生の「知識があれば最期のときに笑顔で見送れる」という言葉が心に残る。素晴らしいスタッフ、キャストで映画になり、一観客として完成を楽しみにしている。
長谷川嘉哉:祖父の介護経験から認知症専門医を志した。漫画、そして映画として多くの人に届くことを嬉しく思う。医療監修として作品づくりに携われ光栄。認知症は正しく理解すれば恐れる必要はなく、介護は一人で抱え込むものでもない。この映画がその思いを社会に広げるきっかけになれば。



