モデル、タレント、プロ雀士、Mリーガーとして第一線で活躍する岡田紗佳さんが、デビューシングル「国士無双LOVE」で歌手として新たな一歩を踏み出した。中学生の頃から憧れていた歌手という夢が実現した背景には、学生時代に父からかけられた「頑張れとは言わないからな」という言葉が今も息づいている。
中学生からの夢が現実に「まさか歌手になれるとは」
「国士無双LOVE」は「Mトーナメント2026」のエンディングで使用されている。岡田さんによると、エンディングで流れるようになってから「これまではエンディングまで見なかったけど、最後まで曲を聴きたいから見ている」「すごく耳に残る」と言ってくれる人がいるほか、「早くフルで聴きたい」と楽しみにしてくれるファンも多いという。
歌手に憧れたのは中学生の頃だった。表舞台に立ちたいと思った時、最初に思い浮かべた職業が歌手だったが、その後「自分のスタイルを活かすには、モデルの方が向いているんじゃないか」と思うようになり、モデルの道へ進んだ。憧れのきっかけは倖田來未さんで、「格好良くて、踊れて、歌もうまい。そういう人にすごく憧れて、自分もそうなりたいと、なんとなく思っていました」と振り返る。
歌手デビューの話が来るまでは、チャンスは全くなかったという。今の事務所にスカウトされて入った時、やりたいことの一つとして「歌手」と書いたが、「まあ無理だろうな」と言われたそうだ。それでも、以前からYouTubeで歌唱動画を公開していたことが話題となり、今回のデビューにつながった可能性も指摘されている。岡田さんは「仕事を取ろうと思ってYouTubeに載せたわけではなく、個人的な趣味でやっていただけ。今回に繋がっていると言えなくもないので、今となっては、やっていて良かったなと思います」と語る。
歌手デビューの話が来たのは昨年の秋ごろ。「念願というより、自分にとっては『まさか』の出来事」と話し、「事務所からは無理だと言われていましたし、まさか歌手になれるとは……」と驚きを隠さない。
人生初のレコーディング「そわそわしていました」
人生初の本格的なレコーディングは「長くこの業界にいながら、しっかりレコーディングをするのは初めてだったので、そわそわしていました」と振り返る。レコーディングでは、全部を通して何度も歌うのではなく、部分的に繰り返し歌い、短いフレーズを細かく録っていったという。3曲収録し、それぞれ2時間ぐらいかかったそうだ。「自宅で練習して臨んだのですが、実は曲をいただいてからそれほど時間がなかったんです。3曲それぞれ全く違う曲調なので、チャレンジしていて楽しかったですね」と話す。
リード曲の「国士無双LOVE」は麻雀の魅力を表現した曲で、「一番キャッチーですし、音数も多い曲。早口の部分もあるので、それを滑らかに歌えるようになるまでは、なかなか大変でした。うまく歌えるのか最初は不安だったのですが、完成した曲を聴いて、ちゃんと自分のものにできた手応えは感じました」と語る。
2曲目の「カケヒキ・フライディナイト」は夜の街でのスリリングな駆け引きと女性の心理戦を描いたシティポップで、「少しレトロな感じの曲でした。もともとレトロな曲が好きだったので、割と入りやすかったですね」と話す。
3曲目の「負けを知った私に敵はいない」には、岡田さん自身の考え方や人生観が反映されている。作詞のアイデアにも関わり、「自分の考え方や人生観を反映させて、曲を聴いたファンの方々が何かにチャレンジする時、鼓舞できるようなものになればいいなと思っています」と語る。制作陣と話し合いながら「こういう内容にしたい」と伝えて作られたという。
お気に入りのフレーズは「頑張れは言わない わかってるから」という部分。これは父から言われたことが元になっている。高校の受験前に、父から「明日、試験だろ。頑張れとは言わないからな。もう頑張っているからな」と言われたことがすごく記憶に残っており、それに似た言葉を入れたという。「父とは一緒に過ごしたことがほとんどない。そういう中でも、特に記憶に残っている言葉です」と話す。
家族の反応と多彩な音楽ルーツ
先日の会見では、カラオケで松田聖子さん、L’Arc~en~Ciel、Janne Da Arcなどを歌うと明かしていた。松田聖子さんは「完全に父の影響」だそうで、父は音楽をずっとやっていてピアノも弾いていた人だったため、いろいろな曲を教えてもらったという。「といっても、家で演奏していたところを見たわけでもないんです。車の中でいろいろ聴かせてもらっていました」と話す。
ほかにも、バンド系ならL’Arc~en~Ciel、Janne Da Arc、ABC(Acid Black Cherry)、the GazettE、アンカフェ(アンティック-珈琲店-)など、いわゆるヴィジュアル系のバンドをたくさん聴いていた。サブカルチャー系の音楽やアニソンも好きで、YUIさんやaikoさんも聴いていたという。
念願の歌手デビューについて、家族の反応は「普通にニュースで知ったと思います(笑)。おばあちゃんとお母さんからすぐに連絡が来ました。お父さんからは来なかったですけど(笑)」と明かした。



