日本テレビは7月13日の定例記者会見で、女芸人No.1決定戦「THE W」を今年(2026年)は開催しないことを正式に発表した。同局の岡部智洋取締役は会見で、「スター発掘という観点からも意義のある大会だったと思う。一定の役割を果たした」と述べ、今年の開催見送りを明らかにした。来年以降の開催については未定としている。
「THE W」とは? 2017年から続いた女芸人頂上決戦
「THE W」は「日本一面白い“笑いの女王”を決める」をコンセプトに、2017年にスタートしたお笑いコンテスト。漫才、コント、一人芸などジャンルを問わず、女性芸人のみが参加できる大会として毎年開催されてきた。初代女王はゆりやんレトリィバァさんで、その後、阿佐ヶ谷姉妹、3時のヒロイン、紅しょうがなどが優勝。昨年までに計9回の大会が行われ、多くの女性芸人に活躍の場を提供してきた。
日テレ取締役「一定の役割果たした」 休止の背景
岡部取締役は会見で、大会の意義を認めつつも「一定の役割を果たした」と評価。その上で、今年の開催を見送る判断を下した。具体的な理由については明かされなかったが、視聴率や参加者数の減少、あるいは番組編成上の都合などが背景にあるとみられる。日本テレビは今後、新たな女性芸人向けの企画を検討する可能性もある。
歴代女王と大会の歩み
「THE W」は2017年に第1回が開催され、ゆりやんレトリィバァが初代女王に輝いた。その後、2018年は阿佐ヶ谷姉妹、2019年は3時のヒロイン、2020年は紅しょうが、2021年はAマッソ、2022年は爛々(らんらん)、2023年はエルフ、2024年は河邑ミュージアム、2025年はスパイシーガーリックが優勝。毎年、決勝戦は生放送で行われ、優勝者には賞金や番組出演権が与えられていた。今回の休止決定により、2025年のスパイシーガーリックが事実上最後の女王となった。
今後の展望と業界への影響
「THE W」の休止は、女性芸人を対象とした全国規模のコンテストが減少することを意味する。現在、同様の大会としては「女芸人No.1決定戦」を謳う他局の番組や、吉本興業主催の「女芸人グランプリ」などがあるが、「THE W」はテレビ局主催として唯一の存在だった。日本テレビは来年以降の開催について「未定」としており、復活の可能性は残されているものの、当面は休止状態が続く見通し。業界関係者からは、女性芸人の登竜門が減ることを懸念する声も上がっている。



