みうらじゅん「仕事は生活の手段、本業は暇を生きること」老後論
みうらじゅん「仕事は手段、本業は暇を生きること」老後論

イラストレーターでエッセイストのみうらじゅん氏が、老後の生き方について持論を展開した。「ひとり時間に没頭する」というテーマについて、「そうか、今の時代はひとりで過ごすことすら、わざわざ流儀やスキルとして学ばなければならないのか」と述べる。

仕事は生活の手段、本業は暇を生きること

フリーランスとして長年活動してきたみうら氏は、人生に会社員のような明確な「区切り」がなく、小学校の時の生活のまま定年という概念もなくズルズルと延長戦を戦っているようなものだと語る。定年を迎えていきなり暇になり途方に暮れるという悩みについては、「元凶は、仕事こそが人生の本業だという思い込みにあるんじゃないか」と指摘。人間にとっての本当の本業は日々の生活を営むこと、すなわち「生きること」そのものであり、仕事はその中のほんの一部、生活の手段にすぎないと主張する。

退職して膨大な時間が手に入ったなら、「やることがない不幸な暇」と捉えるのではなく、終わりのない贅沢な「休暇」が始まったと考えればいいと提案。エロ本屋には平日の真っ昼間からシニア層があふれ、映画館ではマカロニウエスタンのリバイバル上映を同世代の男たちが食い入るように観ていると例を挙げ、やることがある人はちゃんとあると述べている。

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趣味はコスパやタイパの悪いものが長続き

みうら氏は、趣味はコスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)が悪いものであるほど長続きするとの持論も展開。軽やかに老いるためには、どうでもいいものにわざととことんハマる姿勢が重要だと示唆している。

みうらじゅん氏は1958年京都市生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。1997年には造語「マイブーム」が新語・流行語大賞を受賞。著書に『アウト老のすすめ』(文藝春秋)、『ブツゾー・キッド』(淡交社)など多数。

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