就職活動の面接は、多くの学生にとって最も緊張し、戸惑いを抱きやすい場面です。文部科学省・厚生労働省・総務省が共同で行う「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒就職者の3年以内離職率は31.5%に上り、入社後のミスマッチが依然として大きな課題であることが示されています。
その背景には、面接の場で学生が自分の魅力を十分に伝えられない難しさや、企業側が求める人物像とのすれ違いなど、コミュニケーションの非対称性があります。面接は「正解を言う場」ではなく「互いを理解し合う場」へと変わりつつありますが、その転換期にいる学生たちは、なお多くの“見えない壁”に向き合っています。
漫画が描く面接のリアル
この漫画では、その裏にあるリアルなすれ違いと本音を、ネットザマリオネットの4コマ漫画で描いています。初めての面接で起こる出来事や、面接の数だけ存在するドラマ、実際にあった面接話がテーマです。
「面接は場数が勝負」と思って練習に行っただけなのに起きた共感のエピソードや、「無難だから」と何気なくエントリーシートに書いた趣味が面接本番で思わぬ展開になる後悔の話、就活生が顔面蒼白になるほど面接直前まで気づかなかった“あること”のやらかし話などが描かれています。
方言と自分らしさの大切さ
初めての面接で、しかも東京となれば緊張してしまうのも無理はありません。いつもとは違う環境だからこそ、つい方言や話し方が気になってしまうこともあります。無理に方言を直そうとせず、自分らしく話すことを大切にしたいとされています。
誠実に向き合う対話の場へ
面接の難しさは、学生だけの問題ではなく、企業側のコミュニケーション設計の課題でもあります。相手にどう見えるかを気にしすぎず、自分の経験や価値観を素直に伝えることが、面接の緊張を和らげる第一歩です。
企業にとっても、形式ではなく対話を重視した面接が、ミスマッチを減らす重要な鍵になります。“うまく話す”よりも“誠実に向き合う”ことが、これからの就活面接で最も求められる姿勢だとしています。
作者プロフィール
ネットザマリオネットは脱サラ漫画家で、2019年に新人賞を受賞し、月刊誌にて漫画家デビュー。以降、主に月刊まんがライフ(竹書房)やまんがタイム(芳文社)などで漫画を描いています。SNSでも楽しい漫画を投稿しており、作品一覧やX(旧Twitter)アカウントも公開されています。



