12歳の少年が定規を使って緻密かつ色彩豊かに描いた「ノートルダム大聖堂」のアート作品がThreadsに投稿され、話題を呼んでいる。柳生千裕さん(@yagyu_nao)のお父様が「息子の描くルーラーアート。12歳の時には既に自分のスタイルを確立」というコメントとともに投稿したこの作品画像には、1万件のいいねが集まった。
ルーラーアートとの出会い
独自の技法が誕生したきっかけや、作品が海を渡ってパリへ行くことになった経緯について、投稿主の柳生千裕さんの父親に話を聞いた。
「10歳の時に首里城火災があり、沖縄の方から美しかった首里城を描いて欲しいと依頼を受けました。しかしその時には建物を描いた事が無く、フリーハンドでは思うように行きませんでした。そこで、私が定規を使ったらどうかと提案してみたところ、彼がイメージしていた通りの首里城が描けたことで、定規を好きになりました。その後11歳の時に、雲形定規や穴の空いたパターンプレートも使い始めて、現在のようなすべて定規を使って描く技法を確立しました」
ノートルダム大聖堂を描いた理由
数ある建築物のなかからノートルダム大聖堂をモチーフとして選んだ理由や、制作にあたって息子さんが特にこだわっていたポイントについて、父親は「ノートルダム大聖堂の絵は沖縄手帳社からの依頼になります。直線や曲線、さまざまな模様が重なり合うおもしろさもですが、いちばんは色彩です。見た人が明るく楽しく笑顔になるよう心掛けました」と語った。
パリへの寄贈の経緯
この作品が海を渡って実際にパリへ行くことになった具体的な経緯について、「首里城を描いた事で沖縄とのご縁が出来ました。首里城火災の少し前にノートルダム大聖堂でも火災が発生。パリで消火活動に従事したパリ消防団から、首里城火災の際に励ましのメッセージが送られました。そのお返しとして何か出来ないかと、沖縄手帳社が中心となり絵の寄贈が実現しました」と説明した。
息子さんの反応と今後の展望
作品がパリへ渡ったことに対する息子さんの反応や、家族としての率直なお気持ちについては、「お話を頂いた時は率直に驚きました。息子にとっては、沖縄での寄贈式典やフランス大使館との交流等とても貴重な体験となりました。そして、絵に言葉の壁はなく、世界中の人を笑顔に出来るんだと自信に繋がりました」と述べた。
今後の挑戦については、「現在は高校に通いながら画家、そしてアーティストとして仕事をしています。卒業後の進路はまだ分かりませんが、今後もさまざまなモチーフや表現にチャレンジし、楽しみながらアート活動を続けて行きたいです」と語った。色鮮やかで見た人にパワーをくれる千裕さんの絵はInstagramでも見ることができる。



