7月3日と4日、東京・渋谷で「世界えだまめ早食い選手権」の東京予選が開催された。今年で9回目を迎えるこのユニークな大会は、新潟県長岡地域の農業者で構成される「ながおか農challeプロジェクト実行委員会」が主催。農業と食の素晴らしさを広く消費者に再認識してもらい、消費促進や農業への理解を深めることを目的としている。2023年から東京予選が始まり、今年で4回目。参加費は1人3000円で、毎年募集開始と同時に即完売する人気ぶりだ。
東京予選の概要
東京予選は全3回行われ、各回の上位5名が7月11日に新潟県長岡市で開催される決勝に進出。さらに、各回の敗者の中から東京予選全体の上位5名が敗者復活枠として決勝に進むことができる。個人戦の優勝賞金は5万円、団体戦(3人1組)は10万円だが、参加者の多くは賞金よりも「えだまめ愛」をモチベーションにしているという。
参加者の熱い思い
会場には枝豆の妖精「マメリン」も登場し、参加者を盛り上げた。3年連続で参加する30代の会社員男性は、「えだまめ早食いなら、自分でも世界一になれる可能性があると思って」と語る。昨年は10位の好成績を収め、今年は友人3人を誘って参加。「決勝の11日は全員予定を空けています!」と気合十分だ。
親族4人で群馬県から参加した女性は、「去年参加した父が楽しそうだったので、今年は私も参加しました。勝ち負け関係なく、単純にすごく楽しい大会だと聞いていますし、この予選で食べるえだまめがべらぼうに美味しいらしくて!」と笑顔を見せる。
えだまめグッズと新潟グルメ
参加者は「えだまめカラー」の服や枝豆アイテムを身に着ける人が多く、自作のえだまめTシャツや3Dプリンターで作ったえだまめメガネ、枝豆コスプレ姿も見られた。競技前の待ち時間には、会場で提供される新潟グルメを楽しむ参加者で長蛇の列ができた。メインは「新潟えだまめ盛」と呼ばれる大盛りの枝豆。この日は長岡市産の「陽恵」という品種が提供された。新潟県は枝豆の生産量全国1位だが、県民がほとんど消費してしまうため出荷量は7位というデータも紹介された。
その他、長岡ポークや新潟の日本酒なども振る舞われ、参加者は競技前から大いに盛り上がった。特に枝豆はスタッフが何度も補充するほど人気で、筆者も味見したが、「圧倒的に旨味があって美味しい」と納得するほどだった。
ガチすぎるルール
競技は個人戦で、参加者1人につき400gの枝豆が配られ、100秒でどれだけ食べられるかを競う。終了後、食べ残しと殻の重さを差し引いたグラム数で勝敗が決まる。重要なのは「えだまめ愛」であり、競技前には必ず「いただきます」のポーズを取ることが義務付けられている。枝豆を床に落とすと1粒につき5gのペナルティが課せられる。また、さやごと食べる行為や、まとめてさやから出す行為は禁止。あくまで「綺麗に、早く、美しく」食べることが求められる。
コツは紙皿に顔を近づけ、首を動かさずに食べ続けること。80~100g食べられれば優勝の可能性が見えてくるという。
熱戦の模様
筆者が見守った個人戦では、6人ずつ競技が行われ、参加者は一心不乱に枝豆を食べ続けた。会場からは大きな声援が飛び、MCが「これは、えだまめ早食い選手権“世界大会”です!!」と叫ぶと、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
競技終了後、すぐに測定が行われ、各参加者のグラム数が発表されるたびに、ライバル同士でも大きな拍手が送られた。ある回では同率の成績があり、7名が決勝進出を勝ち取った。
まとめ
「えだまめが好き」という共通点だけで集まった参加者たちが、不思議な一体感で盛り上がった「世界えだまめ早食い選手権」。友達同士や親族での参加はもちろん、1人で参加する人も多く、次回の参加を検討してみてはいかがだろうか。



