「珈琲」考案の洋学者と伝説の焙煎士が眠る津山市、コーヒーの聖地へマップ作製
「珈琲」考案の洋学者と伝説の焙煎士が眠る津山、聖地へ

コーヒーの当て字「珈琲」を生み出したとされる洋学者と、深みのある独特な味わいを生み出した「伝説の焙煎士」。この2人が眠る岡山県津山市を香り立つ「聖地」にしようと、地元の住民団体が市内のカフェやコーヒー豆専門店を紹介したマップや関連のロゴマークを作製した。メンバーらは「洋学とコーヒーの歴史が根付く街でお気に入りの一杯を」とPRしている。

「珈琲」を考案した宇田川榕菴

同市の城西地区にある泰安寺(津山市西寺町)には、幕末の津山藩医・宇田川榕菴(1798~1846年)の墓所がある。「津山洋学」を代表する洋学者の一人で、西洋の歴史や音楽まで研究を広げ、「珈琲」も考案したとされる。

「伝説の焙煎士」襟立博保さん

さらに、近くの本行寺(同)には、コーヒー業界で「伝説の焙煎士」と呼ばれた襟立博保さん(1975年没)が眠る。業界関係者らによると、大阪でカフェを営み、独自に赤外線付きの焙煎機を考案。雑味が取れて、香ばしい深煎りの味わいが評判を呼び、多くの焙煎士に影響を与えたという。

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マップとロゴマークで魅力発信

この2人のエピソードに光を当て、津山の魅力発信や観光のPRにつなげようと企画したのが、同地区で活動する住民団体「城西まちづくり協議会」(高須昌明会長)だ。A4判の二つ折りのマップ「津山珈琲めぐり」を作り、趣旨に賛同する22店舗を市内の6エリアごとに紹介。各店の営業データや連絡先、店内外の写真に加え、「コクと甘みが特徴」「やさしい飲み口の一杯」といったPRポイントも添えた。

また、榕菴が著書で紹介した西欧のコーヒー煮出し器「コーヒーカン」をあしらったオリジナルのロゴマークも作製。残された絵図から再現された器具を同協議会のメンバーらが活用しており、マップの表紙にも掲載した。

イベントや配布で聖地化を推進

同協議会は3月にも、2人の“コーヒーつながり”に着目し、地区内の伝統的な街並みとコーヒーを楽しむイベントを開催。今回もその取り組みの一環で、マップ3000部を作製、ロゴマークのシールも作り、各店などで配布している。

同協議会の佐々木裕子事務局長は「マップを手にまち歩きをしながら、各店のこだわりの味と地元の人たちとの出会いを楽しんでほしい。津山の歴史や魅力の再発見にもつながれば」と話している。

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