忙しい日が続くと、食事の栄養バランスまで気を配るのは難しいもの。そんなとき、食のプロはどんな食品を頼りにしているのだろうか。病院で30年以上にわたり栄養指導を行ってきた管理栄養士の林安津美さんに、健康のために普段から冷蔵庫に常備しているものを聞いた。
前編に続く後編で取り上げる常備品も、どれも身近なものばかり。「特別な健康食品を取り入れる必要はありません。大切なのは、バランスよく食べ、無理なく続けられる食習慣をつくることです」と林さんは話す。
管理栄養士が冷蔵庫に常備する食品3「卵」
どこの家庭にもある定番食材の卵は、林さんの冷蔵庫にも欠かせない食材のひとつ。良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素を含んでいる。
ゆでる、焼く、蒸すなど調理法が豊富で、朝食から夕食まで幅広く使えることも、いつも切らさずにストックしている理由だ。ゆで卵を作り置きしておけば、サラダなどに加えるだけで手軽にたんぱく質をプラスできる。
管理栄養士が冷蔵庫に常備する食品4「きのこ類」
しめじ、えのき、しいたけ、舞茸などのきのこ類も、できるだけ常備している。低エネルギーながら食物繊維が豊富で、種類によってはビタミンDも含まれているのが特徴だ。
味噌汁やスープ、炒め物、鍋物に加えるだけで料理のボリュームが増し、うま味があるので薄味でも満足感を得やすいのがメリット。数種類を組み合わせて使うのもおすすめだ。
管理栄養士が冷蔵庫に常備する食品5「旬の野菜」
トマト、ブロッコリー、小松菜など、その時期の旬の野菜を中心に数種類を常備している。野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維を摂るうえで欠かせない食品。忙しいと主食と主菜だけで済ませがちなので、すぐ食べられる野菜を用意しておくようにしているという。
例えば、トマトは切るだけ、ブロッコリーはあらかじめ加熱しておけば、食事に一品を簡単に加えられる。
常備する食品を選ぶポイント
健康のために普段の食事で意識しているのは、「特定の食品だけに頼らず、いろいろな食品をバランスよく食べること」。主食・主菜・副菜をそろえたうえで、炭水化物、たんぱく質、脂質に加え、ビタミンやミネラル、食物繊維なども幅広くとることを心がけている。特に、野菜、魚、大豆製品、発酵食品は、日々の食事に取り入れたい食品だ。
健康的な食生活は「体によい食品を知っている」だけではなかなか続かない。そこで林さんは、「栄養価」「調理の手軽さ」「続けやすさ」の3点を意識して、常備する食品を選んでいる。
納豆・卵・ヨーグルトでたんぱく質などを補い、野菜やきのこ類で食物繊維、ビタミン、ミネラルを取り入れる。冷蔵庫にこうした食品をいくつか用意しておくだけで、忙しい日でも食事のバランスを整えやすくなる。



