スーパーで購入した切り花を花瓶に生けても、なんだか素敵に見えない——そんな悩みを現役の花屋さんが解決する投稿『上手に活けてみようシリーズ』がSNSで好評を集めている。「高見えがすごい!」「確かに違いますね…!」「参考になりました」などの声が寄せられる生け方のコツとは。動画を投稿している、1930年創業の「宮田花店」(@miyata8710)に話を聞いた。
スーパーの花束が変身!プロのテクニックとは
近所のスーパーで花を買う人をよく見かけるようになったことがきっかけで、宮田花店はこのシリーズを始めた。「スーパーで販売されているお花は2〜3本の少量束が多く、一般の方は『どう生けたらいいのかわからない』と感じることも多いのではないかと思いました」と店主は語る。
花屋では花瓶の大きさや飾る場所を聞きながらアドバイスできるが、スーパーではそうはいかない。そこで、家庭でも気軽に楽しめる生け方を紹介しようと考えたという。
初心者がやりがちな失敗とは?
さまざまなパターンの生け方テクニックを紹介する中で、全ての植物に共通する初心者の失敗について、宮田花店は「水を入れすぎること」を挙げる。「お花によって適切な水の量は異なります。特に茎が柔らかい種類は、水に浸かる部分が多すぎると茎が傷みやすくなるので、少なめの水で管理した方が長持ちすることもあるんですよ」と説明する。
生ける際のコツは、花同士の顔が重ならないように高さを調整しながら切ること。それぞれの花がよく見えるように意識するだけで、少ない本数でもぐっと素敵に見せることができる。また、花が水を吸いやすいように、飾る前に茎を斜めに切って切り口の面積を広げるのも大切だ。
花を長持ちさせる購入時のポイント
花の日持ちを気にする人に向けて、購入時の見極めポイントも紹介。「つぼみや茎を軽く触ったときに、しっかり張りがあり、硬さを感じるものがおすすめです。同じ花でも鮮度によって日持ちは大きく変わります。花びらがしおれていたり、傷が入っていたりするものは避けた方が良いでしょう」とアドバイスする。
なお、花屋では温度管理や水管理を行って販売していることが多く、飾り方やお手入れ方法についても相談できる。用途や飾る場所に合わせて選びたい場合は、花屋での購入も検討してほしいという。
無理なく花のある暮らしを楽しむ方法
物価高の影響で自宅用に花を購入する機会が減っている家庭もあるが、宮田花店は「大きな花束ではなく、一輪から購入できますし、それで十分楽しむことができます」と話す。また、ルスカスなどのグリーンはとても日持ちが良く、環境によっては数ヵ月楽しめることもある。花と組み合わせたり、グリーンだけで飾ったりするのもおすすめだ。
最後に、花のある暮らしの魅力について「たった一輪のお花が部屋にあるだけで、空間が明るくなったり、季節を感じられたり、気持ちがほっとしたりする…それがお花の持つ魅力ではないでしょうか。お花は贅沢品と思われることもありますが、決して特別な日のものだけではありません。日々の暮らしを少し豊かにしてくれる存在として、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです」と語った。



