日本マクドナルドは、全国の店長やフランチャイズ法人のオーナー、サプライヤーなどマクドナルドファミリー向けの社内イベント『ジャパンスマイルコンベンション(JSC’26)』を開催した。イベントでは、ハンバーガーの相棒ともいえる「マックフライポテト」について、「変わらないおいしさのために〜マクドナルドのポテト農場から未来へつなぐ挑戦〜」をテーマに、未来を見据えた取り組みが紹介された。
ポテト農場を再現したジオラマ
会場には、主要サプライヤーの1社であるマッケイン・フーズ社のポテト農場を再現したジオラマが展示された。畑から工場まで効率的に管理されている様子が表現され、農場に設置されたスプリンクラーは新幹線16両編成に相当する長さだという。そのスケール感を伝えるため、ジオラマには新幹線の模型が置かれて説明されていた。
品種開発には10年以上の歳月
登壇したマッケイン・フーズ社のジェイソン・コーテス氏は、「状況は変わっても、品質は変えていかないようにしたい」と語った。その背景には、気候変動に強いじゃがいもの品種開発をはじめ、豊かな土壌づくりや水資源の効率的な利用など、慣れ親しんだ味を守り続けるためのさまざまな取り組みがある。
マクドナルドの基準を満たすじゃがいもには、現行品と同等以上の品質はもちろん、安定した収穫量、気候変動への耐性、コストを維持できる経済性など、さまざまな条件が求められる。新品種を開発するまでの道のりは長く、初期段階では生産者にとってのメリットや貯蔵性、気候変動への耐性などを確認する農業試験を実施。その後、加工品質などを確かめる製造試験を重ね、マクドナルドの承認プロセスへと進む。そこでも事業性や消費者テスト、品質の一貫性などを検証し、すべての工程を終えるまでには10年以上もの歳月を要するという。
廃油の食品リサイクルをほぼ100%実施
持続可能性を意識した取り組みは、じゃがいもの生産だけにとどまらない。店舗でポテトなどを揚げた後に出る廃油もその一つで、マクドナルドでは廃油の食品リサイクルをほぼ100%実施。回収された廃油はさまざまな工程を経て、鶏や豚などの飼料として再利用されている。全国で飼料用として活用される廃油のうち、約12%をマクドナルドから排出された廃油が占めているという。店舗で役目を終えた油が、栄養価の高い飼料へと生まれ変わり、国内の畜産を支えている。
いつ訪れても変わらないおいしさで楽しませてくれるマックフライポテト。しかし、その「いつもの味」は決して当たり前に続いていくものではない。新品種の開発に10年以上をかけ、環境や生産者にも目を向け、使い終えた油まで次の「食」へとつないでいく。10年先も変わらない一口を届けるための取り組みは、すでに始まっている。



