日本製デニム「TANAKA」設立10年、アトリエ併設店舗を都内にオープン
日本製デニム「TANAKA」設立10年、都内に新店舗

日本人デザイナーが手がけるブランド「TANAKA」が設立10年目を迎え、8月にアトリエを併設した店舗を東京都内にオープンした。アトリエ兼店舗では「TANAKAとデニム」と題した展覧会を開き、新作の2027年春夏コレクションなどを展示した。

設立から10年、ニューヨークで始まったブランド

ブランドは、ヨウジヤマモトやユニクロで経験を積んだデザイナーのタナカサヨリさんが2017年にアメリカ・ニューヨークで始めた。その後、ユニクロで同僚だったクボシタアキラさんも加わり、「これまでの100年とこれからの100年を紡ぐ衣服」をテーマに掲げて活動する。

強みは、サステナビリティー(持続可能性)に配慮して作る日本製のデニムの服だ。

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2027年春夏コレクションの見どころ

展覧会は8月7~9日に開催。10年目となる2027年春夏コレクションでも、デザイン性と職人の技を融合したデニムの服を見せた。例えば、プリーツが印象的なデニムのワンピースは、生地を折ったり重ねたりすることで1枚の布で立体的に作っている。争いが絶えない時代に、「1枚の布で作るワンピースに、ピース(平和)の意味合いも込めた」という。

デニムのコートには花の透かし模様を施した。デニムにナイロンを織り込み、薬品を使って溶かすことでレースのような模様が現れる。紺のジャケットは、顔料をコーティングしたウール素材で、着用を重ねるとデニムのように色落ちした風合いを楽しめる。このほか、デニム生地に銀の箔加工を施したパンツや、カラフルなペイントで飾ったジャケットなど、これまで発表してきた服も展示された。

生産背景と今後の展望

ブランドは世界的メーカーの「カイハラ」(広島県)と組み、デニム生地に、従来は破棄されていた短い繊維(落ち綿)で作ったリサイクル糸を使用する。洗いなどの加工は自社の汚水処理システムで循環させた水を使う「西江デニム」(岡山県)に依頼している。展覧会ではこうした生産背景を伝える映像も放映した。

タナカさんは、ブランドのものづくりを支える国内の職人や工場を「ヒーロー」と表現する。「職人の方々の技術に支えられ、協力を得てブランドの創造性を高めてきた」とこれまでを振り返った。

日本デニムの魅力を世界に発信していくためにも、ファッションの中心・パリでの新作発表を目指している。「凜とした品の良さを宿したデニムの服が、世界中の人の日常に寄り添い、時には特別なシーンを彩る。そんなコレクションを作っていくことがブランドの使命」と語った。

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