元TBSアナウンサーの吉川美代子氏が、3日放送のTOKYO MX『5時に夢中!』(後5:00)に出演し、『文春オンライン』および『週刊文春』による俳優・佐藤二朗のハラスメント疑惑報道について持論を展開した。同報道は、フジテレビが4月期に放送した連続ドラマ『夫婦別姓刑事』の撮影現場において、主演の佐藤が共演の橋本愛に対してハラスメント行為を行ったとする内容である。
吉川氏「役者人生を断ち切るような大変な内容」
吉川氏は「これって役者人生を断ち切るような大変な内容ですよね。それをあんな感じで書いちゃっていいのかなって気がしたのと、ドラマが全部終わってから、これが出ましたよね。これ、誰がリークしたのかなっていうのもあって。誰も得しないですよね」と語った。さらに、「佐藤さんだって、役者人生かけて大変だし、橋本愛さんもこういうこと書かれてしまったら、これからドラマの話が来ても、共演する方が二の足踏んじゃうかなとか。フジテレビも、もう少しちゃんと事前にじっくり話して…とか、いろんな思いがあって」と、関係者への影響を憂慮した。
垣花正も同調「なんとなく釈然としない記事」
共演の垣花正も「いろんなことがあったんでしょうけど、吉川さんおっしゃっていたように、これ世の中に出したとて誰も得しないっていうことで言うと、週刊誌が売れればいいのかもしれませんが、なんとなく釈然としない記事ではありました」と述べ、報道の意義に疑問を呈した。
文春報道の経緯と佐藤側の反論
騒動の発端は、1日に『文春オンライン』が佐藤の共演者に対するハラスメント行為を報じたことにある。これに対し、佐藤の所属事務所は一連の経緯を説明するとともに、報道内容を「到底受け入れることはできません」と全面否定。佐藤本人も自身のSNSで「数々の『ほんとうのこと』が、明らかになる日が来ることを、切に祈ります」と投稿し、反論している。この投稿には2000件を超えるコメントが寄せられ、大きな反響を呼んだ。
フジテレビの公式コメント
フジテレビは2日に声明を発表。同局は「本件は、プライバシーに関わる事項であり、関係者の二次被害を防止する観点から、当社から詳細を申し上げることはできませんが、当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です」と認めた。その上で、「当社としては、男性俳優が撮影中に女性俳優の顔に触れた点を問題として捉えているものではありません。男性俳優が、女性俳優が演技上の制約を有することになった経緯を認識しながら発した言葉等が、外部弁護士による調査において問題視されたことを受けて、当社は、『フジ・メディア・ホールディングス グループ人権方針』に則って、これまで適切な環境調整や関係者への配慮・保護に努めてまいりました」と説明した。
さらにフジテレビは「当社は、過去に辛い経験をされた方に対して、それによる不自由や制限を当然に受け入れるべきだという意見には与しません。そのような言葉を投げかけることこそが、二次加害や誹謗中傷に他ならず、人権尊重を掲げる当社としては、そのような行為を許容することはできません」と、特定の意見に与さない立場を明確にした。最後に「当社は、引き続き、心理的安全性の保たれた制作現場づくりをはじめ、人権の尊重も含むサステナビリティ課題全般についての取り組みを推進してまいります」と締めくくった。
今後の影響
今回の報道を受け、SNS上では佐藤への支持と批判が入り混じるなど、議論が続いている。吉川氏や垣花氏が指摘したように、リーク元や報道のタイミングについても疑問の声が上がっており、今後の展開が注目される。



