1996年に放送され、30周年を迎えた『ウルトラマンティガ』のキャスト陣が、7月10日に東京・荻窪の杉並公会堂で開催された『ウルトラマンの日 in 杉並公会堂』内の『ウルトラマンティガ30thプレミアムステージ』に出演し、ファンと共に節目を祝った。マドカ・ダイゴ役の長野博(53/20th Century)、ヤナセ・レナ役の吉本多香美(54)、イルマ・メグミ役の高樹澪(66)、ムナカタ・セイイチ役の大滝明利(62)が登壇。会場は満席のファンで埋め尽くされた。
主題歌と共に登場、会場は大歓声
イベントは、長野がV6として歌唱した主題歌「TAKE ME HIGHER」に合わせてキャストが登場すると、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。長野が「皆さん、こんばんは。マドカ・ダイゴ、長野博です。よろしくお願いします。短い時間ですけど、楽しい時間を過ごせたらと思います」とあいさつすると、さらに大きな拍手が送られた。
映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(2000年)以来、26年ぶりの集結となった4人。吉本は「みんなと気持ちは同じ。この日を待っていた!」と大号泣し、「皆さんもいろいろありましたよね。だけど心の中にはいつもダイゴ、ティガがいたよね!どんなに、この日を待っていたか」と感慨を語った。大滝は「皆さん、ご無沙汰しております。この場に立てるのは皆さんのおかげです」とあいさつ。高樹は「本当に皆さんのおかげで私は女隊長という初めてのことをやらせていただきました。イルマを超える人は、まだいないと思う。私、高樹ですけど、あの時の高樹さんは別人です(笑)。あの作品はいいですよ!」と笑顔で話した。
30年の月日を振り返り、変わらぬ絆
改めて30年という月日を振り返り、長野は「皆さんに支えていただけたからこそ、この場所に立てることができている」としみじみ。高樹が「しかし長野さんは老けないね」と驚くと、吉本も「時空を超えてる!」と続けた。長野は「なかなか疲れが取れない」と笑い、久しぶりの再会とは思えない息の合ったトークを披露した。
大滝は撮影初日の香盤表を“大滝コレクション”として持参。集合場所や集合時間などが記されており、長野も「俺も持ってないですよ!」と驚きの声を上げた。また、台本にはあるがカットされた幻のシーンがあることも明かされ、ファンの関心を集めた。長野は特撮が初めてだった当時を振り返り、「レーザーポインターで『この辺りに石像があります』『この辺にピラミッドです』みたいな。想像で芝居をして、実際に完成をしたものを見て『こうやって撮るんだ』となった」と懐かしんだ。
名シーンを振り返り、吉本が難病克服を告白
第1話「光を継ぐもの」から第52話「輝けるものたちへ」までの名シーンがスクリーンに映し出され、キャスト陣は当時を思い出しながらトークを展開。長野は「思い出を語っていたら半日ぐらい掛かりそう」と笑い、「抜粋して名シーンをそろえていただいて、当時の思いを思い出します。1番すてきだなと思ったのが、26年ぶりに会ったのに、その当時と変わらずに普通にしゃべることができる。当時、撮影中に1つの場所に向かって、この作品を作り上げようとした。また見ることで、それを思い出しますね」と述懐した。
吉本は6年前に難病を患い、1年半ほど寝たきりの生活を送っていたことを初めて公の場で告白。「その時に息子のために生きようと思った。息子の名前に『光』がついているんです。父(『ウルトラマン』ハヤタ・シン役の黒部進)が光の国から来たのと、レナとダイゴの子どもがヒカリという名前で。克服した今、誰かの力になれると思って生きているんです。常に私の心の中にあったのがダイゴのセリフで。『誰でも光になれる』。ずっと支えてくれた。26年会っていない間、私は身を持ってダイゴのセリフを体感している。一人ひとりが光だと。それで長野くんに『ありがとう』と言いたかった」と再び涙ながらに長野へ語りかけた。
グリッターティガ登場、感動のフィナーレ
イベント終盤には、会場の「ティガ」という声に呼応して光り輝くグリッターティガが登場。ティガと握手を交わした長野は「この光に30年支えられた。ありがとうございます」と観客に感謝した。最後は最終話のラストカットのように、長野の「1足す1は?」の声に合わせ、観客が「2」と叫ぶコール&レスポンスで締めくくられた。
このイベントは、7月10日の「ウルトラマンの日」に、60年前にウルトラマンが初めてその姿を現した『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』の開催地である杉並公会堂で実施。60周年を記念したステージイベントのほか、ウルトラマンシリーズの変遷をたどる展示、ウルトラヒーローによるグリーティング、グッズ販売などが行われた。また、『ウルトラマン』フジ・アキコ役の桜井浩子(80)や、現在放送中の『ウルトラマンテオ』光石イブキ役の岩崎碧(22)も登壇し、シリーズの歴史を彩った。



