夏の帰省で感じる愛するものの老い 漫画家・倉田真由美の独り旅
夏の帰省で感じる愛するものの老い 倉田真由美

透明度の高い海。倉田真由美の田舎(写真:筆者提供)

今回も犬を含め、全員で実家に集合した帰省初日、私の顔を見るや大喜びで飛びついてきて、その日は寝るまで私のそばを離れませんでした。ここまで懐かれるとやはり特別な情がわきます。

愛犬の老化を実感

翌日は早起きした犬が寝ている私の上に乗って散歩をせがむので、眠い目をこすりながら散歩に連れて行きました。夏は日中アスファルトが熱くなるので、基本的に早朝か日没しか散歩ができないんですよね。

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散歩から帰ると妹も起きていて、「おかえり。かなり歳とったやろ」と言いました。

「そうね。ちょっと太ったし」

「前みたいに走れなくなってきてね。最近、とうとう主食のドッグフードをシニア食にしたよ」

「え、まだ6歳なのに」

「毛色が白っぽくなったり、巻き毛が増えたり、もうおばあちゃんになりつつあるよ。だから最近は犬連れのドライブも遠くは行けなくてね」

「そうか。犬の老化は早いね……」

無邪気に私たちを見上げる愛犬の笑顔を見て、私と妹はため息をつきました。愛するものの衰えはつらいものです。

思い出の川へ

「でも、せっかくだから今日は河原に涼みに行こうよ。娘も犬も喜ぶし、近場でさ」

「そうね。あんまり遠くない、あのダム近くの川にでも行こうか」

3人と1匹でお出かけ。その川は私たちが子どもの頃によく親に連れて行ってもらって、遊んだ川です。昔は夏でも全然人がいなかった川ですが、最近は、水遊びに興じる親子連れが増えました。幸い平日なのでそれほど人出は多くないでしょうが、犬を嫌がる人もいるので、人が少ない川の上流に行くことにしました。

娘が起きるのを待って、家にある残り物のおかずなどでランチをすませたあと、私と妹、娘、犬の3人と1匹で川に向かって車を走らせました。お出かけが大好きな犬は、後部座席の車の窓から風を受け、耳をはためかせています。

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