俳優の杉本哲太が、YouTubeチャンネル『ハンターch』に出演し、27歳頃に三國連太郎さんらと映画で共演した際のエピソードを明かした。役者の仕事を「楽しい」と感じるようになった時期を問われ、「27歳ぐらい」「20歳から始めて7年くらい経って」と答え、三國連太郎さんらと共演した映画『ひかりごけ』(1992年)の撮影を振り返った。
本番で起きた「奇跡の連続」
撮影では出演者の動きを細かく決めず、監督から「自由にやってください」と言われていたという。あるシーンでは、三國さんがリハーサルにはなかった動きを本番で見せ、奥田瑛二もそれに応じたそうだ。杉本は「俺、もうびっくりしちゃって。本番なのに、なんかもう傍観者みたいになって。『えっ、何が始まったの?』みたいな」と回想。自身も必死にその芝居に加わったが、「完全に『すごい、この人たち。なんかすげえな』って」「すごすぎて」と、大先輩たちの芝居に圧倒されたことを明かした。
三國連太郎さんの「かっこいい」対応
また、杉本は演じる人物が次第に衰弱していくことから、役作りのため食事を抜こうと考え、撮影期間中は田中邦衛さんら共演者と食事をしていたが、ある日「俺、ちょっとご飯食べないです」と伝えたという。田中さんから理由を尋ねられ、「飢餓の感じを出すのに、飯抜くしかない。そういうやり方しかできないから」と説明すると、田中さんは「お前が食わねえんだったら、俺も食わねえよ」「俺も付き合う」と反応。奥田も「俺も付き合う」と言ってくれたそうだ。
そのやり取りを見ていた三國さんは、「お三方どうして行かれないんですか?」と尋ね、事情を聞くと「あ、そうですか」と返答。そして杉本に向かって「私は食べますよ。私はその飢餓感というやつを芝居で見せますから」と言い、一人で食堂へ向かったという。このエピソードを振り返った杉本が「かっこいいでしょ?」と話すと、片桐仁も「かっこいいな」と感嘆していた。
27歳が転機に
このように大先輩たちとの撮影を経験した杉本は、「こんな中途半端な気持ちじゃダメだ」と感じたそうで、27歳頃が「芝居の面白さに目覚めたというか、転機となった時」と語っていた。
『ハンターch』(毎週金曜20時配信・不定期日曜水曜20時配信)は、ニッポンカルチャーを題材に、自由気ままに雑談する番組。これまで宇梶剛士、甲本ヒロト、竹中直人、浅野忠信ら、数々の豪華ゲストが登場し、さまざまなトークを繰り広げている。



