フィギュアスケートの「りくりゅう」ペアこと三浦璃来さんと木原龍一さんが、8月23日に婚約を発表した。それぞれのSNSに、氷上で片膝をついた木原さんが指輪を差し出す写真が並び、日曜の朝に飛び込んだ報せに世間は瞬く間に沸いた。
X(旧ツイッター)では「りくりゅう」がトレンド入り。三浦さん本人が「あまり驚かれていないことに驚いています」と漏らすほど、「やっぱり」「知ってた」という反応が並んだ。ウワサはありつつも、婚約まで私生活上の関係を公表してこなかった2人だけに、過去の言動が「匂わせ」として蒸し返され、バッシングが起きても不思議ではない。しかし、りくりゅうの場合は祝福する反応が目立った。
「もう匂わせちゃって」と言われた投稿
象徴的だったのは、発表前日の投稿をめぐる反応だ。8月22日は木原さんの34歳の誕生日で、三浦さんは祝福のメッセージを送っていた。競技生活を終えた相方へ、新しいスタートを応援する言葉。木原さんもそれを引用し、感謝を返している。
翌日の婚約発表を受けて、この投稿にあらためて視線が集まった。「伏線だったのか」「もう匂わせちゃって」。ファンから飛んだのは、そんなツッコミだった。語尾に「ちゃって」がつくほど、祝福する反応が目立ったのはなぜか。
金メダルから半年、引退から4カ月
りくりゅうペアは、金メダル獲得から半年、引退から4カ月での婚約発表となった。競技生活を終えた後の報告であることが、ファンの受け止め方に影響したとみられる。
これまでの2人は、氷上の表現や競技への姿勢を通じて、その生きざまをさらけ出してきた。7年間の歩みが、ファンに「探偵」ではなく「証人」という立場を与えた。だからこそ、私生活の投稿が「匂わせ」として批判されるのではなく、これまでの歩みの延長として受け入れられた。
「やるべきこと」の結果が、あまりにも強かった
叩かれるのは「上から目線」が透けたときだと言われる。しかし、りくりゅうの場合は、どちらも「一般男性」「一般女性」ではなかった。競技生活をともに歩んできたパートナー同士の婚約であり、ファンはその関係性をすでに知っていた。
「やるべきこと」をやり遂げた結果が、あまりにも強かった。それが、今回の祝福ムードにつながったとみられる。「匂わせ」の意味を決めているのは、投稿する側ではなく、それを受け取るファンや社会の側だということも、この事例は示している。



