戦後日本を代表するピアニストの一人として国際的に活躍した室井摩耶子(むろい・まやこ)さんが5日、老衰のため東京都内の自宅で死去した。105歳だった。告別式は近親者で済ませた。
戦後日本のピアノ界を牽引
室井さんは東京出身。東京音楽学校(現・東京芸術大学)で名教師レオニード・クロイツァーに学び、1945年にデビュー。戦後、本格的に活動を始め、1955年公開の映画「ここに泉あり」にピアニスト役で出演した。1956年に渡欧し、巨匠ヴィルヘルム・ケンプに師事。その後、ベルリンを拠点に活躍し、ベートーベンやシューベルトの演奏で高く評価された。
帰国後も精力的に活動
1980年に帰国後もオーケストラとの共演を重ね、多くの録音を残した。「ピアニストへの道」などの著作でも知られ、100歳を超えても演奏活動を続けた。2021年には100歳の誕生日を記念した演奏動画が公開され、話題を呼んだ。
室井さんの死去により、戦後日本のピアノ界を牽引した巨匠の一人がまたこの世を去った。その長きにわたる演奏活動と教育への貢献は、多くの音楽ファンや後進のピアニストに大きな影響を与えた。



