女優のんさんが、35歳の女性を等身大に描くドラマ「Tokyo middle 30」(フジ系、水曜夜10時)で、高校時代に夢見たミュージシャンの道を諦め、アパレル店員として働く女性を演じている。彼氏なし、貯金なし。劇中での「孤独死不可避……」というセリフが印象的だ。
演技への情熱は「打ちのめされたい」
演技の話になると、柔らかかった表情が一変する。「演技がうまい人が周りにいる方が楽しい。打ちのめされたいんです」と語る。
自身は役とは違い、夢を諦めず進んできたと話す。「すごい役者になるんだ、と信じ切って突っ走ってきた」。思い悩まず、ただひたすらに「演じることの面白さ」を追いかけた結果、19歳で朝ドラヒロインという大役を射止めた。
「大好きな道を見つけられて良かった」
ただ、かつて思い描いた俳優とは違う姿をいま迎えているようだ。「昔は、クールで落ち着いた、文学的な俳優に憧れていた。でも、(朝ドラで)もらったのがコメディーでのハチャメチャな役。今ではそれがすごく楽しくて、大好きな道を見つけられて良かったと思ってます」
出産、結婚、キャリア……。35歳の女性が抱える葛藤を描く本作で、のんさんはどのような思いで役と向き合っているのか。インタビュー後編では、「嫉妬しまくり」という役柄への思いや、30代の演技への向き合い方を語る。(文中敬称略)



