重要文化財に指定されている公家住宅「冷泉家」(京都市上京区)で、9月21日と22日の両日、同家ゆかりの歌人・藤原定家を題材にした能「定家」が上演される。非公開の住宅で能が上演されるのは極めて珍しく、出演する能楽師の味方玄さん(59)は「品格ある雰囲気を大切に演じたい」と意気込みを語った。
冷泉家とは
冷泉家は、鎌倉時代前期に活躍した歌人・藤原定家を祖とする歌道の宗家。現在の住宅は江戸時代後期に建てられたもので、歌会や伝統行事が今も継承されている。公家屋敷として完全な形で残る貴重な建築物であり、国の重要文化財に指定されている。
改修費支援のための公演
昨年以降、老朽化した空調設備の交換費用が約3500万円かかることが判明。当主夫妻と交流のある味方さんらが、入場料を改修費の支援に充てる公演を企画した。座敷のふすまや畳を外して舞台とし、和歌への執心を描く「忠度(ただのり)」と、定家の秘めた恋をテーマにした「定家」の2演目を披露する。
当主夫人のコメント
16日に行われた記者会見で、当主夫人の冷泉貴実子さん(78)は「祖先ゆかりの演目で、冷泉家をつなげていただく公演にこの上ない幸せを感じる」と述べ、感謝の意を表した。
公演詳細
入場料は3万円で、22日から販売開始。問い合わせは事務局(075-213-1774)まで。



