仙川係長は、気力をふりしぼるように再び虚勢を張った。
「三橋は、何が何でもブタ箱にぶちこんでやるから、そう思え」
そんな捨て台詞を吐いて、事務所を出ていった。
日村と阿岐本の会話
日村は阿岐本に言った。
「係長自ら乗り込んでくるとは、尻に火がついたってことですかね?」
「いつまでも身柄を押さえているわけにはいかねえさ。それより、甘糟さんが心配だな」
「健一の件を調べ直してはどうかと言って、仙川係長に睨まれているみたいですからね」
頭を悩ませる阿岐本
「スギモト電器の件に、お嬢の件、そして甘糟さんの件か……。いろいろと頭が痛えな」
それなら、手を引いてほしい。どうせ、シノギにはならないのだ。
そう思ったが、もちろん口には出せない。
日村が「ご苦労さんです」と言うと、阿岐本は代表室に戻っていった。



