尾木直樹さん、教員22年から評論家へ 自由にものを言うため組織と距離
尾木直樹さん、教員22年から評論家へ 自由にものを言うため組織と距離

女性のように柔らかな口調で、〝尾木ママ〟と親しまれる教育評論家の尾木直樹さん(64)は、中学・高校に教員として22年間勤めた後、評論家に転身しました。安定した職を捨て、新たな世界に飛び込むことを決断したのは、自由にものを言いたいという思いからでした。

教師嫌いが教師に

意外にも、教職に就きたいとは考えていなかったという。「大学時代はジャーナリスト志望だったんです。何かを見て記事を書くというのが好きだったので」一方、教師には悪いイメージしかなかった。

それは中学3年生のとき、些細(ささい)な誤解で受けた体罰に由来する。先生を尊敬する素直な生徒だったが、勝手な思い込みで安易に人を殴る教師の姿にショックを受けた。その記憶が、成人してからも尾を引いた。

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母の言葉が転機に

就職活動では新聞社を受けるつもりでいたが、勤務時間が不規則で激務と聞き、体力に自信がなかったため断念。進路に迷っているとき、元小学校教師の母親から「教師に向いている」と勧められた。「母が言うには、教師から嫌な目に遭わされてきた人こそ、それを反面教師にしたいい先生になれる、と」その言葉に、不思議な説得力を感じた。

「たしかに嫌な思いはたくさんした。だから同じ思いをする子が少しでも減るように、自分が頑張らなければ。そう思えてきたんですよ」

学級通信を毎日発行

教員時代は、学級通信を毎日発行していたという。この経験が、後に評論家としての活動の土台となった。

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