ヨシダナギさん明石でトークイベント、少数民族とのエピソード語る
ヨシダナギさん明石でトークイベント、少数民族とのエピソード

世界の少数民族を撮り続ける写真家・ヨシダナギさんのトークイベントが6日、兵庫県明石市相生町の勤労福祉会館で開かれ、約130人が聞き入った。

写真家になるまでの道のり

このイベントは、明石市の出版社「ライツ社」の創業10周年を記念して開催。ヨシダナギさんはTBS紀行番組「クレイジージャーニー」の出演で知られ、イベントではライツ社の大塚啓志郎代表が聞き手を務め、写真家になったいきさつなどを紹介した。

ヨシダナギさんは中学2年の時に不登校となり、自宅で「パソコン相手の暮らし」が続いた。その後、ネットアイドルやグラビアの世界を経てイラストレーターにもなったが、肌が合わず、2009年にエチオピアへ。下唇を切り皿をはめ込む「ムルシ族」の女性に会い「かっこいい」とカメラを向けたのが写真家の第一歩だった。

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少数民族と同じ装束になるまで

少数民族の世界に入るうち、自ら被写体と同じ衣装、化粧、装束になって撮影するようになった。ある時、少数民族と同じように下着を取ろうとすると手を叩かれて止められた。「隠す習慣の人とは文化が違う」と指摘されたが、「中途半端はいや」と同じ格好になると、撮影の少々無理な要望にも応じてくれるようになったという。「彼らは私のリスペクトを感じ、受け入れてくれた」と振り返った。

一方、大塚代表は、以前在籍した出版社でヨシダナギさんの最初の写真集を手がけた。その縁でライツ社を創業後にベスト写真集出版の打診を受けた。「少数民族の姿を図書館でも残せるように」。ぜいたくな仕様を求めるヨシダナギさんに応えるため、資金繰りに奔走したことを打ち明けた。

ヨシダナギさんは「社会不適合者と呼ばれた生活を長く送ってきたひとりが、多くの人と出会うことができた。人が与える力ってすごいなと日々感じている」と締めくくった。

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