大阪・関西万博は13日に閉幕から1年を迎えた。当時、来場者の注目を集めた展示や施設、パビリオンは、レガシー(遺産)として新たな道に進んでいる。公式キャラクター「ミャクミャク」の人気はいまだ根強い。
「万博ガチ勢」の思い出と新商品への期待
阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)の万博オフィシャルストアには9日、阪神タイガースとのコラボ商品などが所狭しと並んでいた。買い物客の中心は「万博ガチ勢」と呼ばれる人たち。「ガチ勢」とは、ある物事に全力で取り組む人を指す俗語だ。
会期中、30回以上会場に足を運んだ大阪府八尾市の会社員の男性(47)は「まだ万博が忘れられない」と自宅に100個以上あるグッズを見て思い出に浸る。「新商品を買いたい気持ちが抑えられない」。何かに夢中になることを指す流行りの表現を使って「完全に沼ってしまいました」と話した。
「大阪・関西名物」としてのニーズ
「大阪・関西名物」としてのニーズもある。大阪旅行中の東京都の会社員女性(49)は「東京では目にする機会が少なく、せっかく大阪に来たので」。京都府京田辺市の80歳代男性は、冬休みに帰省する孫へのプレゼントとして購入。「いい記念になるやろ」と目を細めた。
万博会場で来場者を出迎えていた2体のミャクミャク像は、現在、各地を巡回中。うち1体がいる金剛山山頂付近(大阪府千早赤阪村)は歩いて片道1時間以上かかるが、8日、記者が訪れると、ミャクミャク目当てに登山してきた人が多くいた。
閉幕後にファンになった人も
目立ったのが、万博閉幕後にファンになったという人だ。大阪府河内長野市の主婦(64)もその一人。今年2月のイベントでたまたま出会って虜になった。「『ミャクちゃん』の推し活で他のファンとも交流できて楽しい」
公式グッズの販売は、2028年3月末までの予定。万博を主催した日本国際博覧会協会はニーズを踏まえてその後の取り扱いを検討する。
野澤智行・大妻女子大教授(キャラクターマーケティング)の話「関西では『地元の顔』として応援する人が多いのでは。癖のあるキャラなので、似たキャラに取って代わられる心配はない。地元企業やゆるキャラなどとのコラボでローカルに展開すれば人気は今後も続くだろう」