土崎出身の播磨屋さん、宮城から初参加 港ばやし「伝統受け継ぐ」
土崎出身播磨屋さん、宮城から初参加 港ばやし伝統継承

秋田市の土崎地区で毎年7月20、21日に開催される「土崎神明社祭の曳山行事」(土崎港曳山まつり)で、まつりを盛り上げる音楽「港ばやし」に、宮城県大崎市の会社員播磨屋恒さん(52)が今年初めて参加する。播磨屋さんは土崎地区の出身で、「伝統を受け継いでいきたい」と練習に励んでいる。

港ばやしの歴史と特徴

港ばやしは、太鼓や笛、すりがねなど五つの楽器で演奏される。起源は、秋田藩の初代藩主・佐竹義宣が国替え前に治めていた常陸国(茨城県)のはやしが、秋田の芸能と結びついたものだという。各町内の曳山がそろった際に演奏される「寄せ太鼓」や、まつりのフィナーレで演奏される「あいや節」など五つの曲がある。

播磨屋さんの熱意と練習の日々

播磨屋さんは高校卒業後に宮城県へ移住したが、毎年まつりに合わせて帰省してきた。「生きがいと言ったら大げさかもしれないけど、まつりが大好き」と語る。昨年10月から港ばやしの練習を始め、70年近い歴史を持つ「土崎港ばやし保存港和会」に練習生として加入。片道約3時間かけて月2回、本番が近づいてからは毎週末、練習場所の土崎神明社に通っている。「たたき方一つ一つに厳しい伝統があり、歴史の重みを感じる」と話す。

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稽古以外の時間も、バチの握り方や音の響かせ方を特訓。両手の親指の付け根にはまめができたが、「大変だけど、好きなので楽しい。人を引き寄せる、テンポ良いメロディーが魅力」と熱っぽく語る。まつり当日に向けては「緊張が勝っているが、せいいっぱい盛り上げたい。笑顔を心掛ける」と意気込む。

県外在住者の参加は珍しい事例

県外在住者が稽古に通い、まつりに参加する事例は珍しい。港和会の佐渡谷和裕事務局長(49)は「頻繁に通うのは大変だと思っていたが、毎回本当に来てくれてうれしい。年齢に関係なく伝統を理解しようとする姿勢は、皆にとっても刺激になっている」と期待を寄せる。

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