法務省、Netflix『ラヴ上等』シーズン2とのタイアップ取りやめを発表
法務省、Netflix『ラヴ上等』とのタイアップ取りやめ

法務省は21日、公式サイトを更新し、Netflixリアリティシリーズ『ラヴ上等』シーズン2と法務省保護局のコラボレーションとして全国の更生保護官署等に掲出していたポスターについて、タイアップを取りやめると発表した。

タイアップの経緯と内容

同作は、日本初・ヤンキーの男女たちが血気盛んに繰り広げる純愛リアリティショー。壮絶なバックグラウンドを持ち、日本各地から集まった元不良の男女が、本能むき出しでぶつかり合いながら、恋愛や友情を通して“生き直す”姿を描く。

法務省保護局は番組内容が「更生保護が掲げる『人は変われる。一緒なら。』というメッセージと通じる」として、番組内容を確認した上でタイアップを決定。9月上旬までを掲出期間と定め、約2000枚を全国の保護観察所などの関係機関に配布した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

今回のタイアップポスターには「更生上等!!」「立ち直りって、ラヴだ」といったメッセージに加え、刺青が全身に入った出演者らがズラリと並ぶインパクト大の内容となっている。

批判と担当者の対応

ポスターはこれまでに大きな反響を呼んでおり、更生保護の取り組みの理解促進につなげている一方で、SNS上などでは今回のタイアップに批判的な声も相次いでいた。

賛否に対して、オリコンニュースの取材に保護局の担当者が対応。犯罪や非行をした人の再犯を防ぎ、社会の一員として立ち直るのを助ける活動である更生保護の取り組みの認知度がまだまだ低いという課題に対し、「作品を通して、過去と向き合い、地域社会の中で生活していく中で成長していく更生保護の取り組み、メッセージを伝えたい」というタイアップの狙いを語った。

その上で「批判的な意見はもちろん届いていて、真摯に受け止めていきたいと思っているが、決して犯罪を肯定するものではない」と強調し、「更生保護という取り組みを多くの人に考えてもらうきっかけになれば」と語っていた。

取りやめの理由と今後の方針

法務省が発表した報道発表資料の全文によると、今回のタイアップについて「犯罪や非行そのものを肯定したり、過去のこうした行為を美化したり軽視したりする意図はありませんでしたが、犯罪被害に遭われた方々から見れば、不快感や割り切れない思いを抱かれるのではないかといった御懸念や御批判を多くいただきました」と説明。

また、「民間ボランティアの方々を含め、これまで更生保護に御協力をいただいてきた方々から御心配の声をいただいていることも併せて真摯に受け止めるとともに、『更生保護』の意義や役割を広く知っていただき、また、理解を深める機会になればとの当初のタイアップの意図を全うすることが難しい状況となっていることを考慮し、今後のタイアップについては取りやめとさせていただくことにいたしました」としている。

なお、今回の判断は「この作品に出演されている皆様を始め、生きづらさを抱える方々が直面する困難や、過去に罪を犯した人の更生への取組を否定するものではない」と付言。今後は「犯罪被害に遭われた方の心情等への十分な配慮と、犯罪や非行から立ち直ろうとする人の改善更生を支え再犯防止に取り組むことの双方を大切にしながら、その広報等の在り方について不断に検討し、更生保護の取組とその意義について、広く社会に知っていただけるよう努めてまいります」と述べている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ