HYBE JAPAN会長インタビュー:K-POPレッドオーシャン化とJ-POP融合戦略、飯島三智氏起用の狙い
HYBE JAPAN会長が語るK-POPレッドオーシャンとJ-POP融合

HYBE JAPANは7月3日、過去最大規模のオーディションを開催すると発表した。ガールズ、ボーイズ、バンドのマルチジャンルで、日本市場に向けた次世代アーティストの育成を目指す。同社のキム・ヨンミン会長は、K-POP市場の「レッドオーシャン化」を背景に、J-POPとの融合戦略を加速させる考えを示した。

マルチホーム・マルチジャンル戦略の一環

韓国大手エンターテインメント会社HYBEは、各地域の文化や特性に合わせた「マルチホーム・マルチジャンル」を掲げ、アメリカ、日本、南米、インドで現地アーティスト育成を進めている。今回のオーディションもその一環で、日本に根差したアーティストのデビューを増やす方針だ。

キム・ヨンミン会長は2024年にHYBE JAPANに就任。韓国SMエンタテインメントで統括社長を務めた経験を持ち、K-POP業界に精通している。同氏は「今のK-POPはレッドオーシャン」と指摘し、新たな成長のためにはJ-POPとの融合が不可欠だと語る。

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飯島三智氏起用の背景

7月7日には、SMAPのマネジメントやプロデュースを手がけた飯島三智氏の起用が発表された。キム会長は、飯島氏のJ-POP市場における豊富な経験とネットワークを評価し、日本市場での事業拡大に貢献すると期待を示す。

飯島氏はかつてジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)でSMAPを育成し、その後CULENを設立。HYBE JAPANは、同氏の知見を活用し、J-POPシーンでのプレゼンス強化を狙う。

HYBE 2.0と日本の「推し活」市場

キム会長は、成長戦略「HYBE 2.0」の背景としてK-POP市場の飽和を挙げる。一方で日本は「世界最大の『推し活』市場」と位置づけ、ファン文化の成熟がビジネスチャンスになると分析する。

HYBE JAPANは、マルチレーベル体制を強化し、日本独自のアーティスト発掘・育成に注力。今回のオーディションでは、ガールズグループ、ボーイズグループ、バンドの3ジャンルで募集を行い、合格者はHYBEのグローバルネットワークを活用したトレーニングを受ける。

K-POPとJ-POPの融合による新市場創造

キム会長は、K-POPの制作ノウハウとJ-POPの親しみやすさを組み合わせることで、新しい音楽ジャンルを創造できると語る。具体的には、K-POPのダンスパフォーマンスやビジュアル重視のプロデュース手法を、J-POPのメロディーや歌詞の魅力と融合させる。

同氏は「日本の音楽市場は世界第2位の規模だが、グローバル展開においてはまだ可能性を秘めている」と指摘。HYBEのグローバルネットワークを活用し、日本発のアーティストを世界に送り出す計画だ。

今回のオーディションは、2024年7月から応募受付を開始し、最終合格者は2025年以降のデビューを目指す。HYBE JAPANは、今後も日本市場への投資を継続し、マルチホーム戦略を推進する方針を示している。

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