銀座のクラブに勤務する筆者が「夜の街に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回取り上げるのは、「20代とは何を話したらいいのかわからないのに30代とはなぜか話が合うと思っている50代」です。
「20代とは何を話したらいいのかわからない」は理解できる
50代のおじさんたちがよく口にする「20代とは何を話したらいいのかわかんないんだよね」という言葉は、筆者にも理解できるといいます。筆者自身も20代の女性と共有できる思い出や、あるあるネタを持ち合わせていないからです。例えば、就職活動や煮え切らない彼氏のことで悩む22歳の女性と、フリーになって数年が経ち、請求書の発行も中元の手配も一人でこなすバツイチ独身37歳の筆者とでは、人生の進み具合がまるで違うと説明します。
しかし、その後に続く「だからみずえちゃんくらいの子がちょうどいいんだよね。話が合うから」という言葉には、意味が分からないと感じています。ホステスとしては「そうだよね~」と返すしかないのが実情です。
30代とだって本当は話が合わないはず
50代のおじさんは、本当なら30代とだって「何を話したらいいのかわからない」と言ってもおかしくないと筆者は指摘します。おじさんたちが中高生の頃は、おニャン子クラブが流行し、聖子ちゃんが全盛期で、「ストリートファイターⅡ」などの格闘ゲームを求めてゲームセンターに通う人が続出した時代でした。一方、30代は嵐に夢中になり「Love so sweet」を聴き、ゲーセンではプリクラが大人気だった青春を過ごしています。
さらに、役職定年やセカンドキャリアの足音が聞こえ始める50代と、最後の転職に挑むか、専門性を高めて突き進むか悩む30代とでは、人生の進み具合が大きく異なります。
「話が合う」の真相とホステスの本音
では、なぜ50代のおじさんは30代と「話が合う」と感じるのでしょうか。筆者は、30代側がおニャン子クラブも聖子ちゃんも正直全く分からないけれど、おじさんが孤立しないよう話を合わせてくれているからだと分析します。その熱心さの背景には、「お金を貰っている」という事情があると明かします。
さらに、内定が決まったらこんな仕事はすぐに辞めて忘れてやると思っている20代の女子大生ホステスと、この先しばらくはこの仕事で食べていかなくてはならない30代の崖っぷちホステスとでは、熱心さが違うという話でもあります。



