福山潤、新レーベル「アース・スター文庫」案内人に 読書家ながら「読むのはめっちゃ遅い」と語る意外な理由
福山潤、新レーベル「アース・スター文庫」案内人に 読書の意外な理由

声優の福山潤が、アース・スターエンターテイメントが立ち上げた新たな書籍レーベル「アース・スター文庫」の案内人に就任した。同レーベルは「すべての人に、ページをめくる喜びを──」をキャッチコピーに、ジャンル無制限でキャラクターや物語に光る作品を発信する。福山は案内人としての心境や読書体験をオリコンニュースのインタビューで語った。

「現実と非現実」が交差するビジュアル撮影

昨年から同社の各レーベルナレーションを務めてきた福山は、自身のビジュアルが看板となる案内人役に「びっくりした」と率直に述べ、「信頼を置いていただけたことが望外の喜びです。できる限りのことはやらせていただきます」と語った。撮影では「衣装や小道具の本が、爽やかでありながらも現実と非現実が両立している」と世界観を表現し、「こだわりよりは要望に対してどこまでアジャストできるか」を意識したと振り返る。ポーズ一つにも「角度によってどういうイメージになるか自分なりの回答を提示し、互いにディスカッションする形で進めました」という。

読者と作品をつなぐ仲介役としての自負

福山は案内人を「ストーリーテラー」と位置づけ、「普段もアニメーションや朗読をするときは、観ている方々を作品の中へ誘う仲介役のような気持ちで関わらせていただいています」と語る。案内人として「声優としての活動や演じてきたキャラクターを知ってくださっている方が作品を手に取ったとき、僕のイメージを入り口に、さまざまな作品との出会いにつながっていけばうれしいです」と期待を込めた。

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10冊まとめ買いも当たり前?驚きの多読・併読スタイル

福山は「ライトノベルも読んでいたし、文学小説、ノンフィクション、ルポものなど、いろんなジャンルをザッピングしているタイプ」と明かす。読書頻度について「読む時にめちゃめちゃ集中して読む」と語り、「読書に傾いたときは1冊読み終えてから次にいけばいいのに、一度に5、6冊とか多いと10冊ぐらいまとめ買いしちゃいます。積読はまったく気にならないし、並行してちょっとずつ読みます」と多読・併読スタイルを紹介。複数の本を同時に読んでも「混同することはない」といい、声優活動でも「1日に複数の役を演じる場合でも切り替えたことがない」と述べ、「本を手に取って文字を見て、いろんなものを想像していくので記憶の置き所がいくつもある」と分析する。

しかし読むスピードは「めっちゃ遅いです(苦笑)」と意外な告白。「音読のスピードで読んでしまうので、やたら時間がかかります(笑)。特に集中してくると目で追って、頭で情報処理をするスピードが速くなってしまうので、一旦スピードを落とす意味でも、音読のスピードに切り替えることも多々あります」と説明した。

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ファンタジーへの不変の愛と未踏のラブロマンスへの渇望

福山は「和風ファンタジーとか中華風ファンタジーとか洋風ファンタジーに学生時代ハマりまくっていました」とファンタジー愛を語り、「ロボット、剣、魔法は外せませんよね」と笑顔。「僕は剣と魔法とロボットから脱することができない状態が続いています」と原点への変わらぬ愛を示す。一方、まだ挑戦したことのないジャンルとして「小説の朗読という形では、ラブロマンスをやったことがないんです」と明かし、「やりたい」と意欲を見せる。「地の文からセリフまで一貫して読む作品は、歴史ものやハードボイルドなど、なぜかラブロマンスとはほど遠いジャンルが多くて(笑)。『ラブロマンスが来ないのは向いていないのかな』なんて思ったりもします」と苦笑。しかし「ロマンスグレーのナイスミドルになったら、落ち着いたナレーションにも挑戦したい。10年、20年後には、そういう作品も良いクオリティで皆さんに届けたい」と未来展望を語った。

忙しい大人にこそ必要な物語への没入

レーベルのキャッチコピー「すべての人に、ページをめくる喜びを──」について、福山は「台本や脚本をチェックしながら読んでいても、セリフがとんでもなく刺さると、つい手を止めて先々を読んじゃいます」と共感。夢中になったエンタメ体験として、昨年挑戦した90分の1人朗読劇を挙げ、「本番はひたすら楽しくて、いわゆる脳汁が出ているというか。開演の瞬間はまだまだ時間がたっぷりあるけど、読み進めていくうちにあと10ページぐらいで終わってしまう……という楽しい時間があっという間に」と没入感を語る。

新レーベルは30〜40代をメインターゲットにしており、福山は「年齢を重ねて仕事とか人間関係とかを知れば知るほど、物語の世界に対する没入度は上がっていく」と実体験を基に語り、「一つの世界をじっくりと楽しんで、いろんなことを忘れて作品世界に入れたことが癒しに転化するのでは」と締めくくった。