フジドラマ報道で誹謗中傷拡大、美輪明宏さんも平和願うメッセージ
フジドラマ報道で誹謗中傷、美輪明宏さんも願う

フジテレビの4月期連続ドラマ『夫婦別姓刑事』の撮影現場をめぐるトラブルを「文春オンライン」と「週刊文春」が報じたことを受け、SNS上では俳優個人への誹謗中傷が飛び交っている。フジテレビは7月2日に声明を発表し、二次被害の防止と誹謗中傷の自制を強く呼びかけた。

フジテレビの声明内容

声明の冒頭でフジテレビは、「まず、当社としては、今回の記事の掲載について、関係者のプライバシー侵害や二次被害に繋がるおそれが高いものと考え、掲載中止を強く申し入れましたが、それにもかかわらず記事の掲載に至ったことは大変遺憾です」と表明。さらに「現に、今回の記事を契機として、関係者の方々に対する誹謗中傷が行われている状況について当社は深く憂慮しており、こうした誹謗中傷は厳に控えていただくようお願い申し上げます」と続けた。

フジテレビは、男性俳優が女性俳優の顔に触れた点を問題視しているわけではないと説明。問題は、男性俳優が女性俳優の演技上の制約を認識しながら発した言葉などが、外部弁護士による調査で問題視されたことにあるとし、同社は「フジ・メディア・ホールディングス グループ人権方針」に基づき適切な環境調整と関係者への配慮・保護に努めてきたと述べた。

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政府広報も注意喚起

「政府広報オンライン」の公式X(旧Twitter)は6月にも、SNS上の誹謗中傷に対して注意喚起を行っていた。「SNSでのその投稿、誹謗中傷かもしれません」と題し、「たとえ軽い気持ちでも、根拠のない悪口を投稿すると、名誉毀損罪や侮辱罪に問われる場合があります。また、匿名であっても発信者を特定することができます。ルールやモラルを守り、正しい利用を心がけましょう」と呼びかけている。

美輪明宏さんの遺したメッセージ

6月20日に91歳で亡くなった美輪明宏さんは、「この世のすべての問題を解く鍵は愛です」とするメッセージを遺した。関係者によると、「日本国内でも闇バイト、通り魔、SNSによる誹謗中傷など、平気で人を殺めたり、傷付けたりする事件が増えているようです。美輪の願いは、この世からあらゆる差別、偏見をなくし、すべての人が平和で明るく楽しく生きていける共生社会の実現でした。その願いを込めたメッセージです」と説明されている。

今回のドラマをめぐる騒動は、SNS上の誹謗中傷が深刻化する中で、芸能界のみならず社会全体に倫理的な問いを投げかけている。フジテレビは「心理的安全性の保たれた制作現場づくり」と「人権の尊重を含むサステナビリティ課題」への取り組みを推進するとしている。

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