人間国宝に長唄鳴物の藤舎秀蓬さんら4人 文化審議会が答申
人間国宝に藤舎秀蓬さんら4人 文化審議会が答申

文化審議会は17日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に長唄鳴物の藤舎秀蓬さん(79)、清元節浄瑠璃の清元美寿太夫さん(83)ら4人を認定するよう文部科学相に答申した。今回の認定で人間国宝は109人となる。

新たに認定された人間国宝

人間国宝に認定されるのは、長唄鳴物の藤舎秀蓬さん(本名・吉田善男)、清元節浄瑠璃の清元美寿太夫さん(本名・小柳吉弘)、漆芸・蒟醬の藤田正堂さん(67)、金工・鍛金の三好正豊さん(本名・三好光正、75)の4人。

各氏の経歴と評価

藤舎秀蓬さんは、藤舎流笛の初世藤舎秀蓬の次男で、1958年に初舞台。合奏に溶け込む柔軟性と豊かな表現が評価され、2016年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2026年に二世を襲名した。実兄は人間国宝の藤舎名生氏(2026年死去)。

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清元美寿太夫さんは、1956年から清元節の修業を始め、59年に現在の芸名を許された。情感のこもった節回しや格調高い語りで、多彩で奥行きのある世界を表現。2015年に芸術選奨文部科学大臣賞、2026年に日本芸術院賞を受賞。

藤田正堂さんは、人間国宝の磯井正美氏らから学んだ蒟醬(漆の塗面に模様を彫り、凹部に色漆などを埋めて研ぎ磨く技法)に、彫漆の技を併用し、蒟醬の表現の可能性を広げた。青森県弘前市で制作し、日本伝統工芸展で受賞を重ねた。

三好正豊さんは、東京と京都の金工作家に師事し、伝統的な鍛金(金属を金づちなどで打って成形する技法)を習得。堅牢さと軽量さを備えた研ぎ澄まされた造形と装飾が高く評価され、大阪芸術大で後進の指導・育成にも尽力した。

選定保存技術の新たな認定

文化審議会はまた、文化財保存のための選定保存技術を新たに4件選定し、その保持者として組紐(クテ打)製作の西岡千鶴さん(72)、表装裂紋意匠設計の小笹祐嗣さん(63)、三味線駒製作の大河内正信さん(77)、保存団体として能扇製作技術保存会をそれぞれ認定するよう答申した。さらに、美術工芸品保存桐箱製作の保持者に飯島勤さん(67)と兵働知也さん(52)が追加で認定される見通し。

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