神奈川県海老名市の松野美恵子さん(72)が、2月に愛猫を失い、それから毎日泣き通している心境を読者投稿でつづった。猫は18歳以上で、ある程度の覚悟はあったものの、悲しみは想像以上だったという。
親や兄弟との別れを超える悲しみ
松野さんは親や兄弟、友達との別れを経験してきたが、これほど泣き続けたことはなかった。人間は順番に死ぬものと達観していたように感じるという。
小学生の頃に読んだ「安寿と厨子王」の物語で、母親が子供と別れた悲しみで泣き通し、目が見えなくなったという記述を覚えている。その時は泣きすぎると目が見えなくなるのかと思い、目が見えなくなるほどの悲しみとはどのくらいのものかと子供心に考えていたが、この年になって経験するとは思わなかった。
涙の理由は分からないが、愛の証し
松野さんはなぜ泣いているのかさえ分からないと話す。死んだ猫がかわいそうで泣いているのか、後に残された自分がかわいそうで泣いているのか、猫のいない寂しさか、もっとしてあげられたことがあったのではないかという後悔か。ただひとつ言えることは、この涙は愛だということだ。
誰かのために半年も思い出しては泣き続けられるだろうか。それは本当に愛していたものだけに流せる涙だと松野さんは思っている。



